「価値観の違いを受け入れよう」2018 9.11に向けて思うこと-Rest in peace -

奇しくも今年はコノ日に、これからに向けたプロジェクトの新しいステップを踏み出します。

コノ日、とは・・・・・・？　9.11 ニューヨークの悲劇のアニバーサリー。

１９８８年から１２年間住み慣れた、我愛するマンハッタンを後にしたのは2000年のこと。

そして、それから約一年後の２００１　９．１１　に、　あのアンフォーゲタブルな惨事は起きました。

日本で緊急ニュースになったのは確か夜だったよね。。。。ニューヨークは朝の9時くらいだったなっと。

　ニューヨーク同時多発テロ事件 　　１7年前のことでした。

あの時、ニューヨークに住んでいた仲間たちが、どんな思いだったか！！

そして、残念なことに、命を絶たれてしまった多くの方たち、

私はからくも1年前に日本に帰国していたけれど、、あの壮絶な出来事は忘れることはできません。

たくさんの失われた命へ、ご冥福を祈りましょう。。。。。

REST IN PEACE

↑亡くなった方たちのプロフィール写真で創られた　9.11

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私がニューヨークに住んでいた１９９０年代初頭に、湾岸戦争が始りました

パーソンズスクールオブデザイン、インテリアデザイン科在学中のニューヨークでの私の生活自体は、そんなには影響がなかったけれど、毎日の報道番組やニュースは湾岸戦争の色濃いものばかりだったのを覚えています。

そんな時流の中で、何とか優秀成績を頂き、パーソンズを卒業はしたものの、戦争の影響下ですさまじい就職難！

私みたいな外国人留学生は当然のように働き口が見つからなくて

一緒に卒業した何人かの日本人のお友達は、みんなめちゃくちゃ優秀で、ニューヨークで働きたいという気持ちを抑え、後ろ髪を引かれながら、ほぼみなさん日本に帰国・・・。(日本で素晴らしいお仕事をなさっているから、それはそれでOKだけどね。)

「私の場合、ニューヨークでアメリカ人と一緒に働くために、超思いきって留学までしたのに、これじゃ帰れない～～

よーし、こうなったら、いっそ能天気に、がんばった自分に感謝して卒業旅行でも行きますか～」　っと、日本からしばらく滞在に来ていたスタイリスト仲間と、女子二人旅で、なんと！アラブ圏の端っこの、モロッコに行ったのです　

いまから思えば、　な、なんと～(^▽^;)　無謀で、超向こう見ずで、大胆な決断ですけどね～
行っちゃったんですよねー(笑)

モロッコ旅行は、それはもう、西洋にも、東洋にも属さない、なんともすばらしい異文化に感動しまくって、

病院に行くことになったり、モロッコ人のお宅に泊まることになったりと、限りない不思議体験が山のようにあって、独特のアラブ文化に触れることが出来たのだけれど、その時に何か感じとることが出来たのです

アメリカ人は、とかく白か黒をはっきりつけたがる　

一方アラブ系の思考は、緑と赤をはっきりつけたがる、そんな感じを直感したんですよね

色立体でいえば、

縦軸がアメリカ的思考

横軸がアラブ思考(笑)

つまり、アメリカが上(白)が正しいに決まっている、故に下（黒)は完全に間違ってるんだ！！！　このボケ！！　って言ってるのに、

アラブでは、何言っちゃってるの？　ぜったいに左(緑)　だってば。　いやいや、右(赤）は神の冒涜でしょ、バカじゃないの！！

お互い、どちらが正しい！と、正義をもって正解を出したがるのだけれど、

その座標がまったく相いれていないことに気付いていないような。。。　アメリカ人は上が正しくて、下は間違いだとか！

アラブ人は左が正しくて、右がダメだとか！　違う座標でお互いの正しさを主張していても、

そりゃぁ～お互い相容れなくて、相手を受け入れられないはずだわっ

そんな感覚を湾岸戦争の最中に、アラブの端の国を実際に訪れて、実感体感したのでした。
そして、9.11が起こったときに、あーあの正しさの座標軸のすれ違いが、あの惨事につながっていったのかもしれないなーって、ふっと思い出したのです。

これが、ニューヨークに12年住んで、そこからアラブの国を旅してみて、双方の空気を感じた経験

人同士に始まり、国同士に広がっていく争いは　それぞれの価値観の違いや利害のすれ違いから起きる。

価値観のすれ違いは、それぞれの生まれ育った環境、宗教、人種などの世界を視るフィルター(視点)の違いから生まれます。

そして、正しい、間違っているという正義の下にジャッジをすると、自分の正しさを主張して、相手が間違っていると批判して、裁くことになってしまうのです

2000年以降、あの大事件はいろいろなリサーチで取りざたされていて、真実はいったい何だったのか？

それでも、私たちが知るすべもありませんけれどね、

ただ、あの大惨事で命を落とした方たちがたくさんいらっしゃるのはまぎれもない事実なの。

今年もまた、911で被害を負った皆様へ哀悼を捧げるとともに、私たちがあの事件から何が学べるか・・・一緒に考えてみませんか？

9,11の日に私が始められることは・・・

まず私が、自分自身をジャッジするのをやめよう。
そして、他者をジャッジするのをやめよう。
そして、ジャッジをしているヒトを、ジャッジするのをやめよう。
そんなニュートラルな在り方で生きていこう。

まずは私たち一人一人が、ジャッジをしない！と決めてみませんか？

そんなことをそれぞれの心の奥に留めておけば、きっと世界はやさしいほうこうへとシフトしていくと思うのです

それぞれの価値観の違いをいったん受け入れて、心から本音を話し合えばきっと何かが観えてくる。
競い合わない勇気を持とう！！

17年目の　９．１１に、今ここに命あることに心から感謝をしながら・・・・。