明治32年創業の柳原銀行。

被差別部落の住民によって設立された日本で唯一の銀行です。

 

当時、差別のため、資金を得られなかった皮革業者等に

融資を行い、産業の育成や振興に大きく貢献しました。

地元の小学校運営や道路建設の資金にその利子を充て

自力で差別を撤廃していく模範とされました。

 

しかし、金融恐慌などの影響で、昭和2年に倒産。

この建物は地域の人に愛され、貴重な明治後期の洋風木造建築物として

平成6年、京都市登録有形文化財に指定されました。

 

柳原銀行は、柳原町(崇仁地域)の町長であった明石民蔵ら

地元の有志によって設立されました。

 


平成9年、柳原銀行記念資料館として開館。
同和問題をはじめとする様々な人権課題への正しい理解を深めるため

地域の歴史や文化に触れる貴重な資料が展示されています。

 

開発とは縁の薄い地域でしたが、あと数年もしたら

京都市立芸術大学、京都市立銅駝美術工芸高等学校が移転し

昔の面影は消えてしまいそうです。

 

地域の方々によって作られた崇仁全景模型。


可愛いイラスト入りのマップがわかりやすいです。

東側には鴨川、京都と伏見を結ぶ運河である高瀬川と

高瀬川の旧流路が地域の中心で交差しています。

明治以降、高瀬川が運河としての役目を終えると水路の管理がゆき届かず

集中豪雨によって引き起こされた水害で、甚大な被害を受けました。

 

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