中院は830年、円仁さんが建立した天台宗のお寺です。
芳道仙人の古跡であった仙波の霊場を天皇に奏上し
星野山無量寿寺仏地院の勅号を賜りました。
1296年、中興祖師尊海は関東天台本山の勅許を得て
東国580ヶ寺が仏地院(中院)に付属しました。
また日蓮は、尊海から恵心流の伝法灌頂を受けたと言われています。
中院を訪れるのは、これで2度目。
それは桜の季節で、しだれ桜と言えば中院と言われるほど
見事な春の景色でした。
無量寿寺は尊海和尚によって北院(喜多院)と南院が建立され
中院はその中心的な役割を果たしていました。
しかし、天海大僧正が喜多院の住職になると
仙波東照宮建立に際し、中院はこの地に移動させられます。
南に200m移動しただけ…。
しかし、仙波東照宮で感じるような噴き出るような大地の気を
ここでは感じることはありません。