山車の先頭を行く、先触れ、露払い、高張り提灯が通り過ぎると
可愛らしく着飾った子供たちが、目を楽しませてくれます。
彼女たちは手古舞と呼ばれています。


本来は、山車を警護する鳶職のことでした。
土木作業をする際、木や石を動かす手棍(てこ)から
「手棍前」と呼ばれ、「手古舞」へと変化しました。


膝上からふんわり膨らんだ、たっつけ袴が可愛いですね。
片肌脱ぎにして派手な襦袢を見せている子もいます。
背中には花笠を背負っています。


片手に鉄製の輪がいくつか取り付けられた金棒。
もう片方の手には、名前が書かれた提灯を持ち、山車を先導します。