御室で桜を楽しみ、福王寺神社にちょっと寄り道。
その後、われわれが向かった先は
桜の名所として名高い佐野さんのお庭です。


佐野さんとは、桜守として知られる佐野藤右衛門さんのこと。
春には邸宅を一般開放されます。
桜の見事さに加え、種類も多く、とても見応えがあります。


桜と言っても、八重、一重、色も姿もさまざま。
染井吉野ばかりが桜じゃありません。


さて、友人のSさんから聞いた話です。
桜は唯一、人に見てもらうために咲く花なのだそうです。
そのために、下を向いて咲くのだとか。
昔、佐野さんから、そう教わったそうです。


なるほど。
桜は、他の花とはちょっと違うと思っていました。
そういうことだったんですね。


桜と目が合って、きれいだね。
と声をかけてあげると、桜は震えて喜ぶのだそうです。


人の悲しみや喜びに寄り添ってくれる桜。
美しく、慈悲深い、春の贈り物。
咲いてくれて、ありがとう。