千本丸太町の鶴屋吉則さんを後にして、北へと向かいます。
担担麺が美味しいと評判の担担や、どんぶりのおの亭を通り過ぎ
てくてく歩いて、千本下立売の交差点へとやって来ました。

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この辺りは観光スポットもなく、商店や住宅が立ち並ぶだけ。
でも、実は歴史的にとても重要な場所なんです。

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さあ、千本下立売を東に向かって歩きます。
見えてきたのは笠の湯さん。
こちらは今でも薪でお風呂を焚かれています。
お湯に浸かれば、体が芯からほぐれます。

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その向かい側。
史跡平安宮跡があります。
広々とした場所に、遺構が保存されています。

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ここは内裏の内郭回廊跡。
内裏とは天皇の居所でした。
それをぐるっと囲む内外二重の郭がこの地にありました。

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こちらのイラストの方がわかりやすいですね。
この内裏の中で、平安京ロマンが繰り広げられた訳です。

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源氏物語ゆかりの地でもあります。
長い歴史の中で、この地もすっかり変わり果てました。
王朝絵巻、それは遠い昔の話し。
今はただ穏かな街並があるだけです。

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お地蔵さんの横に石柱があります。
当分は案内板と石碑を手がかりに街並散策をする予定です。

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この復元図わかりやすいですね。
築地を挟んで、内と外に回廊があり、衛士が警護していたそうです。

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北側の住宅から発見された雨落遺構です。
でも、こういう歴史のある土地に建ってるお家って
実はけっこう大変なんですよね…。

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こういう発掘調査は、住宅の建て替えの際に行います。
もちろん、そうなると建設工事はストップ…。
その間の住居費や、諸経費は自分持ちです。
お話しを聞いた方の場合、期間も長く、とても気の毒でした。

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きれいですね。
こうした季節のお花との出会いに心が和みます。
ここに立ち寄る人のために、誰かがお花を育てているのでしょう。
散策していると、ふとした人の優しさに気付きます。
ありがとうございます。