木の葉たちが音をたて、風を受けています。
見上げた光景は美しく、けれど、ざわざわと心をかき乱すようです。

mon bon ami-5
大田神社で杜若を楽しんだ後、上賀茂神社に立ち寄りました。
あまり時間がなく、森の中をほんの少しだけ歩きました。
5月の森は緑が眩しく、生命力に溢れています。
春から夏にかけて、森はどんどん美しくなってゆきます。

mon bon ami-4
上賀茂神社の境内に流れるならの小川です。
とても清らかなせせらぎです。

どこかで聞いたことがある?
そう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この小川を詠った美しい歌が百人一首に残されています。

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風そよぐ ならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける

藤原家隆の歌です。
そんな昔から、ならの小川は風の通り道だったんですね。
歌の中のみそぎとは、夏越大祓のことです。

人形と呼ばれる人の形をした紙に、氏名や年齢を書き
そして、体を撫でて、息を吹きかけます。
そうして罪や穢を遷したものをならの小川に流します。
6月30日に行われます。

mon bon ami-2
今ちょうど、楓の緑が見事です。
紅葉のように目を奪われるような美しさではないけれど
そっと囁きかけるような、そんな優しさを感じます。

mon bon ami-3
この柔らかく、輝ような色に、これまでどれだけ癒されてきたでしょう。
私の大好きな青楓の季節が、またやって来ました。