ひなた/吉田 修一 | Bon livre –いつか最良の一冊と出会う–


ひなた (光文社文庫)


※めっちゃネタバレふくみます。

もうさー、気になることはひとつだけよ。
まぁ、田辺のやつずっと居座るんじゃね?
パラサイト化するんじゃね?って心配はあるんだけど、
それよりもさー。

桂子さんは浩一の趣味を知ってて結婚したの?ってことよ。

知ってたんだと思うけど。
駅のホームでの打ち明け話のとき、
私でさえピンときたんだから、桂子さんが気づかないわけないし。

さらに、浩一の性格上、それを隠して桂子さんと結婚するわけなさそう。

じゃあお互い何か協定を結んだってことよね。
でも桂子さんは、あのカメラマンの男のこと隠してるっぽいし。

両親ふくめてうまくいってるんだから、いい関係なんだろうけども。

私が子供のころ、昼間の番組でよく「嫁姑問題」が取り上げられてて
「ひぃぃ~姑ってこえええ!」って震え上がったなぁ。
まさか自分がその後20年も結婚できないなんて思ってもみなかった。

いや、何十年後だろうが結婚できただけで万々歳ですけども。

でもさ、たとえば彼のご実家にご挨拶にいきますってなって、
私だったら「イェッフーイ!嫁にいけるぜぇー!」って踊るけど、
レイちゃん一家みたいなご家族に迎えられたら
「通りすがりの電気メーター点検のものです!」つって帰るかも。

宇津井健さんみたいなお義父さんと縁側でひなたぼっこしたり、
八千草薫さんみたいなお義母さんと羊羹を食べたりしたいんだよう!

彼のご両親はレイちゃんち寄りだけど…(ヤンキーではない)

そういえばまた読書の不思議な縁のお話。
尚純の家がある茗荷谷、私ずっと荻窪の近くだと思ってたんだけどさぁ、
丸の内線に乗ってたら「茗荷谷~」ってアナウンスされて
えっ、こんなところにあったの!? ってびっくりした。

それだけ。みょうがが大嫌いだから茗荷谷には一生住まない。
紫蘇駅前とかレバー山とかパクチー橋とかにも絶対住まない。