太一の明るさの陰には…「ひだまりが聴こえる」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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天真爛漫で根っから明るそうに見える太一(小林虎之介)ですが、今回はそんな太一にもつらく悲しい背景があることが分かりました。




それがわかった上で、また航平(中沢元紀)との関わりを見ると、2人の出会いがいかにかけがえのないものかが更に深く感じられました。




テレビ東京  水曜24時30分

「ひだまりが聴こえる」第3話


主演…中沢元紀、小林虎之介

脚本…川﨑いづみ

演出…牧野将




太一の両親は離婚し、それぞれ再婚するので太一を押し付け合い、結局祖父(でんでん)と住むようになったようです。




なので、太一は弁当を作ってくれる人がずっといなかったんですね。

太一が航平の母親(西田尚美)が作る弁当をとても喜んで食べる背景がわかり切なくなりました。




しかも、ハンバーグが結婚したいくらい大好きで、嬉々として食べるのでした。





やさぐれた時期もあったようですが、どこかで吹っ切れて明るく振る舞うことにしたんでしょうね。




誕生日に料理をしない祖父が太一のために真っ黒こげのハンバーグを作ってくれた話には泣けましたね。




今回見て、ますます太一のことを好きになりました。




映画研究会の撮影に太一は航平を誘いキャストで手伝いに行くんですが、その時来ていた美穂(本間日陽)が航平を好きになり、太一に航平のことを聞いてきます。




しかし、美穂は耳の聴こえない男子と知り合い恋する小説を読んだらしく、可哀想なカレのために尽くすヒロインに涙し、手話での会話に憧れたと話します。




すると太一は血相変えて怒り、あいつは手話なんて使わないし、聴こえないわけでもない!可哀想だなんて決めつけるな!とまくしたてます。




「あんたにとっては物語の話かもしれないけど、あいつにとっては現実なんだよ!」




太一、よく言った!

ホントにいいヤツですね。




またハンバーグの弁当(今回は航平の手作り)を食べながら、ノートを書き写す航平に、太一は聴こえなくてもいいから親のことを気にしていないわけではなく、いじけて荒れてた時もあったと正直に話します。




そして、祖父のハンバーグの話も。その時のハンバーグと同じくらいおいしい、ありがとなと感謝を告げます。



何か言ったか?と聞く航平。

大したことじゃないと太一。

聴こえなかったら何度でも聞き直せって太一が言ったんだ。聴こえないのはおまえのせいじゃないと。




太一はちゃんと聴こえるようにまた話し始めます。

とても良いシーンでしたね。

なんて麗しい友情なんでしょう。




ラストに航平が耳の異変に苦しんでましたが、まったく聴こえなくなってしまうんですかね。




中沢元紀と小林虎之介は息もあって、ホントの親友同士にも見えて、演じる人物そのままのように見えます。




ホントにこのドラマを見ることにして良かったです。

第3話の評価は…8