お腹の子の生死は誰が決めるのか?「燕は戻ってこない」第7話、第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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代理出産を請け負ったリキ(石橋静河)のお腹の子が本当に基(稲垣吾郎)の精子による子か分からなくなってきたので、代理出産のプロジェクトは破綻をきたしてきました。




7話、8話は草桶家の人々が揺さぶられ、さまざまな変化を見せ始めました。




NHK  火曜22時

「燕は戻ってこない」第7話、第8話


主演…石橋静河

脚本…長田育恵

演出…田中健二(7)、北野隆(8)




7話でスゴかったのは基の母親の千味子(黒木瞳)です。

つわりがひどくなりSOSを送ったリキのもとへ、基に代わって千味子が行くことになり、




初めて代理母のリキと会い、話を聞くことになります。リキと接している間は理解を示し優しそうに見えましたが、




帰宅して悠子(内田有紀)に会ったら、毒を吐きまくりで、流石!千味子でした。




「よくわかった、あれは違う人種。生まれのせいにして甘えて何の努力もしてこなかった。挙げ句の果てに自分の体を売って大金をせしめようとする人間にすがるなんてね」




努力を重ねて今の地位にまで来た千味子にとって、軽蔑すべき人種のリキに手助けしてもらわなければならない状況は許しがたいんでしょうね。




悠子に対してこう言います。

「今は初めてあなたしかないと思ってる。加害者の絆とでも言うのかしらね?この罪悪感。ここの先あなたと背負っていくと思うと…」


代理出産を軽く考えていた千味子もやっと事態を重く受け止め始めたようです。




しかし、まだ千味子はお腹の子が基以外の男との子かもしれないことまでは知りません。




悠子は自分だけで抱え込んでいることに耐えきれなくなって、そのことを基に話します。




契約違反じゃないかと憤りますが、あなたが始めたことでしょう?自分の子じゃないから中絶しろと言うの?と悠子はなじるのでした。





自分の遺伝子を残すことに執着しすぎていた基は、頭の中が混乱していきます。




たまらずリキに会いに行き話しますが、このお腹の子がダメというなら中絶しますとリキは頑なです。




お腹の子を生かすか死なすか、誰が決めるのか複雑なことになります。

8話は基の葛藤ぶりが丁寧に描かれました。




悠子は基にリキの胎児の映像を送ります。

それを見た基は初めて父性がわいたのか、リキに産むようにと電話します。




代理出産という違う形の出産ゆえに生じるさまざまな不都合で関係する人間たちの生々しい感情があぶり出されるのが、何とも興味深いですね。




どうなるのか?先が読めません。まだまだ問題は山積みです。




7話、8話ともに評価は…8