純子の未来を知ってしまったので…「不適切にもほどがある!」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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前回で純子(河合優実)は市郞(阿部サダヲ)と阪神淡路大震災で命を落とすとわかったので、




それが頭をよぎるとグッと悲しくなるという、5話までとは違うフェーズに入ってきました。

笑いと涙が絶妙に渾然一体となっています。




TBS  金曜22時

「不適切にもほどがある!」第6話


主演…阿部サダヲ

脚本…宮藤官九郎

演出…渡辺篤史




悲しい未来を知ってしまった市郎は過去に戻ります。

9年後には死んでしまうと思うと、市郎は複雑な思いで純子をハグします。




純子はいまだに市郎が未来にタイムスリッブしていることを信じてないので、市郎は令和で見聞きしたことを純子に伝えます。





その例がいちいちおかしくて三原じゅん子が議員になってるとか、加藤茶が年の離れた奥さん貰ったとか、萩本欽一が大学に入って中退したとか、沢口靖子が科捜研で働いてるも傑作でしたね(笑)





…で、そんな純子を市郎は令和に連れていきます。

今回はバリバリ昭和に生きる純子が令和にタイムスリッブするというのが見どころでした。




まず、渚(仲里依紗)とゆずる(古田新太)に対面しますが、まだ出会う前の若き純子が目の前にいてゆずるは泣かずにはいられません。




市郎はその歯に衣着せぬ言動が買われ、今テレビでよくありがちなZ世代vs昭和世代の常識クイズに出演することになります。




一緒に出るのが松村雄基本人で、純子が「イソップは?」と聞くのがその世代でないとわからない小ネタでした。




Z世代が持ち上げられ、市郎がコケにされるのを見て、たまらず純子は乱入し、ウチの親父をなめんな!コケにしていいのは私だけなんだよ!と怒り散らします。




年上にリスペクトが無いこんな時代になるのかとピュアに嘆く純子に、ちょっと悲しくもなりました。




今回のミュージカルはこのシーンで、人は17歳に戻りたいから昔話をするという内容でした。




初老の私めは先に希望がない人ほど昔話をするって言われてドキっとしました。





今回、一番グッときたのは渚と純子の会話。

渚が子育てしながら頑張って働いてると聞いて、純子はカッコいいと褒め、

逆に渚が純子に子どもは好きか?と聞くと、純子は大好きだと答えます。




母親に言ってもらえなかった言葉を聞けて喜ぶ渚に泣けましたね。

こんな何気ない会話に深い意味を持たせる宮藤官九郎の脚本にうなりました。





今回は宮藤官九郎脚本のドラマではおなじみの池田成志が昔の売れっ子脚本家役で出演してくれて、私めは大好きな役者さんなので嬉しかったです。




アグネス・ラムの3サイズをスラスラ言うところとか最高でした!





今回の評価は…8