3話までのこのドラマは良かったのに、前回は恋愛ドタバタになり、今回は家族がバラバラになりかけるホームドラマのようになってしまいました。
オーケストラはどうしたんだ～～。
TBS 日曜21時
「さよならマエストロ～父と私のアパッシオナート～」第5話
主演…西島秀俊
脚本…大島里美
演出…坪井敏雄
ずっと引っ張ってきた5年前に響(芦田愛菜)に何があったのか、ようやく分かりましたね。
分かったんですが、我々凡人にはなんだそれ？でした。
本人が語る前に、同じような苦しみを味わった蓮(佐藤緋美)が、響の苦悩を代弁してくれたり、
冷静に俊平(西島秀俊)と響の関係を見てきた海(大西利空)が、バケモノである俊平に挑んだが、その域に達せずに響は心が折れたと説明してくれたりしたんですが…。
本人いわく、あの人と共演するには私は足りなかった…
それでファイナルには出なかった…って。優勝して俊平と共演するか分からなかったのにね。
ボイコットしたことで、俊平まで音楽の世界を去ることになり、家族も離れて暮らすことになり、
反省してか、自信を失くしてか、響もバイオリンをやめてしまったんですね。
だけど、それで俊平を憎むって、それは八つ当たりみたいなもんですよね。
どうもモヤモヤしました。
海に言われたように、今回、大輝(宮沢氷魚)にも「思春期か」と突っ込まれてましたが、響は反抗期のまま精神年齢がそのままなんでしょうね。
海いわく、響は俊平のあとばかりついて回るパパっ子だったそうですから、好きだったから余計にこじれたのかもしれませんね。
俊平は画家である妻の志帆(石田ゆり子)とも芸術家同士だからこそ、こじれましたが、娘とも音楽家同士だからうまくいなかったのかもしれません。
そんなエゴイストの芸術家たちに囲まれて大人になってしまった海が気の毒でした。
今回、図らずも宮沢氷魚が美声を披露しましたが、彼が父親と違う役者の道に進んだのも、いろいろあってのことだったんでしょうね。そんなことまで考えてしまいました。
驚いたのは天音(當真あみ)が市長(淵上泰史)の娘だったこと。
娘が晴見フィルに関わってると知ったらもめそうですね。
今回の評価は…7