冬ドラマアカデミー賞、続いては最優秀助演女優賞です。
ノミネートしたのは以下の女優さんたちです。
片平なぎさ
「罠の戦争」
2時間サスペンスが地上波では見かけなくなり、久しぶりに片平なぎさの演技をしっかり見たなという新鮮さがありました。
バリバリ男社会の政界で闘ってきたたくましさと、不肖の息子への負い目と愛情を巧みに演じ分けてました。
斉藤由貴
「大奥」
赤面疱瘡により徳川将軍家がピンチになる中、冷酷に徹してでも女将軍に子づくりをさせ守ろうとする春日局を迫力ある演技で演じ、作品をグッと引き締めました。
敵役のように見えながらも、死ぬ前はこの女性も哀れな人だったと分かり、有功に後を託すシーンは名シーンでした。
栗山千明
「リエゾン~こどものこころ診療所~」
主人公もヒロインも発達障害という中で、その2人と常に冷静かつ穏やかに向き合う臨床心理士を懐の深い演技で見せました。
「キル・ビル」や「バトル・ロワイヤル」で暴れ回っていた子が、よくここまで大人になったなと感慨ひとしおです。
本田翼
「6秒間の軌跡~花火師望月星太郎の憂鬱~」
この役の本田翼は良かったですね。
本田翼ってこういう使い方したらいいんだなというお手本のようでした。
役者さんはその人の技量もさることながら、どんな使われ方をするかがいかに大事かが分かる例になりました。
木南晴夏、夏帆、水川あさみ
「ブラッシュアップライフ」
冬ドラマでは堪能できる会話劇が3つありました。
「6秒間の軌跡」の高橋一生と橋爪功
「100万回言えばよかった」の井上真央、佐藤健、松山ケンイチ
そしてこのドラマの安藤サクラと幼なじみ役の木南晴夏、夏帆との至ってナチュラルな会話。
終盤、そこに水川あさみも加わりました。
バカリズムの書くセリフもナチュラルかつリアルでしたが、それをまるでドキュメンタリーかのごとくにやりとりした彼女たちに敬意を表します。
以上の中から最優秀助演女優賞に選んだのは…
木南晴夏、夏帆、水川あさみ
「ブラッシュアップ」
彼女たち無くして、このドラマは成り立たなかったくらいに、重要な存在で、3人の中で優劣はつけられず、異例の3人受賞になりました。