ただ一緒にいたいだけ…「silent」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは紬(川口春奈)と想(目黒蓮)にからませながら周りの人々のことも丁寧に描いてくれますね。

それが素晴らしいと思います。




湊斗(鈴鹿央士)のこと、奈々(夏帆)のことと描いてきて、今回は現在の紬と想の関係とリンクさせながら、奈々と春尾(風間俊介)の過去が描かれました。





加えて紬の母親(森口瑤子)がいかに柚と似ていて影響を与えているかも描かれました。




フジテレビ 木曜22時

「silent」第8話


主演…川口春奈

脚本…生方美久

演出…高野舞




想は紬と会っていても何かと「ごめんね」と謝ります。紬がろう者の自分といることで無理をしているのでは?とか迷惑なのでは?とやたらと気遣うのです。





そんな2人とリンクするように春尾と奈々がかつていかに出会い、ひかれあうようになり、やがて別れたかが回想で描かれました。




就活がうまくいかず、有利になるのではというやましい気持ちで、春尾はろう者の大学生のために、講義内容を横でタイピングしてあげるボランティアを始めました。




それで奈々と出会い、奈々の笑顔にひかれ、筆談から手話と会話を楽しめるようになっていき、恋人になります。




しかし、春尾が仲間と手話サークルを立ち上げようとするのを知ると、奈々は機嫌を損ねます。




自分が春尾に教えた手話を偽善のために使いまわそうとしていることに怒ったのです。

想が紬に手話を教えたことをプレゼントを使い回されたと怒ったのと同じですね。




春尾は面倒くせえとつぶやき、それを読唇して更に奈々は怒ります。

「手話ができるのに唇読むの疲れる」

すると春尾は

「耳が聴こえるのにわざわざ手話で話すのすごく疲れる」



疲れるって言葉がこんなにも痛ましく響く言葉とは…。




春尾がその後、手話教室で働いているのは奈々との別れを悔やんでのことだったんですかね。




春尾が湊斗に以前言っていた手話とかしているだけで善い人みたいに思われるがそうじゃない…って言葉も、この失恋の痛みからのものだったのでしょう。




今は会っても穏やかに手話で話せるようになっている2人は想と紬は自分たちのようにならなければよいのにと気遣います。




紬は実家に帰り、母から亡くなった父親と晩年、病室にただ居たいから気遣われてもいたという話を聞き共感します。




今回のラストで想が今度は避けていた実家へ。

なかなか難しそうな母親(篠原涼子)と何か軋轢がありそうです。




今回の評価は…8