残酷なセクシャリティの壁‥「恋せぬふたり」第5話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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ヒロインの咲子(岸井ゆきの)は、恋愛感情も性欲も感じないアロマンティック・アセクシャルなんですが、今回はそのセクシャリティゆえに自分の大切な人と別れなければならない‥ツラい展開となりました。




NHK  月曜22時45分

「恋せぬふたり」第5話


主演…高橋一生、岸井ゆきの

脚本…吉田恵里香

演出…野口雄大




咲子とどうしても別れたくないカズくん(濱正悟)は、自分を愛してくれなくてもいいから恋愛感情なしの家族に自分がなっちゃダメかと咲子に迫ります。




カズは咲子のセクシャリティについて理解しようと一生懸命で、それについての本を読み込んだり努力をするのですが、




咲子はカズには幸せになってほしいから、恋愛感情や性欲を我慢してまで、一緒にいてほしくないと改めて別れを切り出すのです。




どんなにカズは咲子を好きでもセクシャリティゆえに、それが相手には響かないという残酷さ。




カズは最初はテンションの高いウザいキャラに思っていたのですが、同居するようになり無類の人の良さや、意外に芯をくったいいことを言ったりして、共感でき始めていたので、見ていてツラいものがありました。




濱正悟はあまり認識してなかった人だけに、いろんな面を演じていて、腕のある人ですね。




さて、もう1人、咲子の親友の千鶴(小島藤子)の場合は、高校時代から咲子と親しく付き合い、同居もしてきたのに、




実は自分は咲子に恋愛感情を抱いていたのだと気づきます。

それで自分はもう一緒にはいられないと、彼氏と住むからと部屋を出ていき、咲子と連絡がつかないように職場も変えたのでした。




こちらも切ないし、残酷だなと思いましたね。多様性の時代で相手のセクシャリティを尊重するようになってきたからこそ起きる出来事だなと思わされる回でした。




余談ですが、今回舞台になった小田原は私めの生まれ育った町です。

小田原城や相模湾など幼い頃から見慣れた景色が出てきて嬉しかったです。





今回の評価は…8