「トクサツガガガ」の好演で一気に好きな女優さんになった小芝風花。
「美食探偵 明智五郎」や「妖怪シェアハウス」では元気キャラをハイテンションで演じていましたが、
このドラマでは一転して、内向的なヒロインを抑えたトーンの演技で見せ、新たな一面を見せてくれています。
テレビ朝日 土曜23時
「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」第1話
主演…小芝風花
脚本…橋部敦子
演出…竹園元
幼い頃から、人間以外の生きものや、草花、いろんな物の声を聞き、感情を感じ取ってしまうヒロインの萌子美(小芝風花)
そんなこと、周りは信じてくれるはずもなく、ウソつき呼ばわりされたり、気味悪がられたり、問題児扱いになり不登校になってしまいます。
今は母、千華子(富田靖子)の勧めで、ネジ工場で不良品チェックのバイトをしている萌子美。
不良品のネジをすぐに見わけがつくので、スゴい速さでチェックできるのです。
しかし、工場の汚れた窓ガラスが泣いていて、それを拭こうとしたら脚立が倒れてしまい、萌子美は窓ガラスが泣いていることを人に伝えられず、その苦しさで仕事を休んでしまいます。
特殊能力があるがゆえの苦しみを抱えながら、暗くならず笑顔で淡々と日々を送る萌子美を、小芝風花は繊細に演じていて、無垢な笑顔にも癒されます。
母の千華子は過干渉で支配的になりがちな毒親すれすれで、こういう役は富田靖子のハマり役ですね。
そんな妻にもの言えない夫(田辺誠一)や、萌子美に優しい兄(工藤阿須加)、娘の千華子には嫌われているが、萌子美の良き理解者の祖父(橋爪功)
そんな家族の中で萌子美がどう変化し、それが家族にも影響していくのか、じっくり見守りたい気になる初回でした。
今回の評価は…