思い出の連ドラ回顧シリーズ…「王様のレストラン」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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一昨日から始めました思い出の連ドラリクエスト、早くも100本を超え、皆さんの連ドラへの愛情の深さに敬服しております。



3本めの本日は、私めが愛してやまない作品を取り上げます。





1995年  春ドラマ
フジテレビ   水曜21時
「王様のレストラン」

主演…松本幸四郎(現・白鸚)
共演…山口智子、鈴木京香、西村まさ彦、筒井道隆、小野武彦、梶原善、伊藤俊人、白井晃

脚本…三谷幸喜
演出…鈴木雅之、河野圭太





三谷幸喜は劇作家としても映画監督としても優れた人ではありますが、最も多くの傑作を世に出したのはテレビドラマであると私めは思ってます。




戯曲でもワンシチュエーションコメディを得意としている三谷幸喜が、連ドラでもそれを実現したのがこの作品です。




すべての回がレストランの中だけで繰り広げられる群像劇です。




自らの劇団で劇団メンバーにあて書きして戯曲を書いていただけに、このドラマでもキャラクターは役者それぞれをあてこんで書かれています。





三谷幸喜のスゴさはこのあて書きの上手さにあって、このドラマのレギュラーメンバー1人1人は実に生き生きと描かれていました。




やる気のないダメなレストランのスタッフが、主人公がやってきたことで変わっていく話なんですが、そのダメっぷりが楽しくて…




西村雅彦演じる範朝が詐欺に騙される回や、小野武彦演じる梶原が妻子が来店し支配人のふりをする回とかは何度見ても笑えてよくできています。





脚本の出来次第でワンシチュエーションでも、毎回そんなことも気にせず見れてしまう…
このドラマは「古畑任三郎」の第1シリーズと第2シリーズの間の年に書かれました。




まさに連ドラ脚本家として充実期だったんでしょうね。
その後は映画監督になってしまいましたから…




森本レオのナレーションも味わい深いものがありました。
「それはまた別のお話…」




三谷幸喜が幼い頃夢中で見ていたアメリカドラマの影響も感じられる洒落たコメディでした。