納得の最終回でした。
凪(黒木華)をはじめ、群像劇を彩った周りの人物それぞれにとっても、良い意味での変化があり、それを丁寧に散りばめていましたね。
TBS 金曜22時
「凪のお暇」最終回
主演…黒木華
脚本…大島里美
演出…坪井敏雄
凪はゴン(中村倫也)とも、慎二(高橋一生)ともきちんと別れを告げました。
お暇を終えて、一人で生きていく強さを身に付けた凪のたくましさを感じさせましたね。
慎二に合わせてオドオドしていた以前の凪や、ゴンにハマってしまいゾンビのようになってしまった凪が、今となってはウソのようです。
この先の凪も見たくなる終わり方でしたね。
アパートが取り壊しになるので出ていかないといけない住人たち。
ゴンは凪と住むための部屋も用意したのに、凪にふられてしまい、あのちょっと広めの部屋でどう生きていくんでしょう?
凪に代わる好きな人は現れますかね?エリィ(水谷果穂)で良いのに…
坂本さん(市川実日子)はまさかの慎二の兄慎一(シソンヌ長谷川)との同棲に。
凪にその先にあるのは闇です…って言われてましたが、凪と立場が逆転してしまいましたね(笑)
ま~そういう体験も良いかもしれません。
人生何事も経験ですからね。
緑さん(三田佳子)は長~いお暇を終え、故郷の施設で孤独の妹(鷲尾真知子)と一緒に生きていくことにしたようです。
老姉妹の再会のシーンは、人生の深さを感じました。
そして、慎二。
最後のデートの終わりで水族館での別れのシーン。
慎二らしい負け惜しみを吐きつつ、強くなった凪を嬉しく思う慎二の気持ちが溢れていました。
だから、もう号泣しませんでしたね。
慎二も空気を読まずに変わっていくんでしょう。
あと、ちょっとしたシーンでしたが良かったのは、空気を読む凪や市川(唐田えりか)を苦しめた足立(瀧内公美)が、同僚が自分をディスるやりとりLINEを見てしまい、
自分も空気を読む立場になってしまい、市川にバブルに行くことを誘われるシーンが印象的でした。
いつ、そうなるか分からない、今どきの人間関係のあやふやさ、もろさを象徴させるシーンでした。
続編やスペシャルはあるんでしょうかね?
それぞれのその後を知りたくなる…そんな最終回でした。
今回の評価は…