ただファンタジーって作り方が難しいですよね。演者や制作スタッフの技量が問われます。
第7話と最終回をあわせての記事にするつもりでしたが、書きたいことがあるので第7話単独の記事にしました。
1週遅れの記事になります。お間違え無きように…
テレビ朝日 金曜23時15分
「セミオトコ」第7話
主演…山田涼介
脚本…岡田惠和
演出…宝来忠昭
まず今さらながら、セミオを演じる山田涼介の彼ならではの透明感が、ファンタジーを成立させているというのが改めて良く分かる回でした。
今回ですとそれと向き合うおかゆさん役の木南晴夏や、小川役の北村有起哉が、現実的なキャラをとことんリアルに演じているので、その対比が鮮やかに浮かび上がりました。
セミオがおかゆさんにセミオの死後、後を追ってはいけないと言い聞かせるシーンも、
人知れずひっそり死のうと思ってたのに、ウツセミ荘の人々をどんどん好きになり、こんなはずじゃなかったと泣く小川を慰めるシーンも、
心を打つ良いシーンになりました。
ファンタジーって非現実でありながら、そこに込められた意味は深いんですよね。
セミたちは寿命を全うする喜びで鳴いてる…って言葉は印象的でした。
生きること、死ぬことをじんわりとこのドラマは問いかけてきます。
セミオとおかゆさんが野原でダンスするシーンも見ていて気恥ずかしくならないし、
今回は回想に出てくるおかゆさんのヤンキー家族が、現実に登場し、この人たちもある意味ファンタジックな人たちでした。
三宅健の兄役は絶妙のキャスティングですね。三宅健自身の浮世離れした感じが活きてます。
最終回の記事はまた後日…
第7話の評価は…