文章が至らず、伝え切れなかった部分もありますので、補足でもう少し書くことにします。
はたはたさんのコメントで「いい役者」と「よくない役者」の区別、「うまい役者」と「うまくない役者」の区別、線引きを教えてほしいというご指摘がありました。
え~~っと、線引きは無いです。
「いい役者」だな~って私めが感じたら「いい役者」ですし、「うまい役者」だな~って感じたら「うまい役者」ってだけのことです。
感じ方は人それぞれですから、それを読者の皆さんに押しつける気もさらさらありません。
役者さんはスポーツ選手とは違いますから、標準記録のようなものはありません。
これをクリアすれば「いい役者」「うまい役者」なんて基準は無いんです。
これは私めがブログで度々書いてますが、役者は作品次第という側面もあります。
作品によってはダメな役者に見えてしまう場合もありますし、作品に恵まれたらああこの役者は良いな~と思える時もあるんです。
分かりやすい近い例で言うと、同じ看護師役でも「透明なゆりかご」と「白衣の戦士!」での水川あさみの見え方の違いを見れば一目瞭然です。
…ですから、私めは1作品を見ただけでその役者さんを簡単に否定するのは慎むようにしているつもりです。
私めの見ていない映画や舞台では、その人が良い演技をしているかもしれませんからね。
あと、いい役者タイプでも努力を重ねてうまい役者に近づこうとしている役者さんもいます。
両方を兼ね備えたらそれは無敵の役者ですね。
ただ、スター性がある「いい役者」には、もっと堂々と自分らしくあっても良いのに…と思う時はあります。
あいつは大根だ!
あいつは棒演技だ!
みたいな中傷を気にしなくてもいいんです。
その人自身の個性を貫けば、年齢を重ねてそれが味になりますから。
沢口靖子は若い頃から、演技はさほど変わっていません。しかし、誰も真似しようのない沢口靖子らしさで堂々と勝負しています。
そんな沢口靖子を見て、あ~「いい役者」だな~って私めは感心するのです。