続いては、、最優秀主演男優賞。
ノミネートしたのは以下の5人。
船越英一郎
「黒い十人の女」
10人の女優たちがクセの強い演技で競い合っていて、影の薄い主役ではありましたが、やはりこの役は本人が熱望しただけあるドンピシャのハマり役でした。
不倫の何が悪いのか?と開き直るその身勝手ぶりを、すんなりと演じて嫌悪感を与えないというのはなかなかできる芸当ではありません。
松岡昌宏
「家政夫のミタゾノ」
出演シールの90%以上は女装という役。よくこの役をやったなとその役者魂には感心しました。
最初は違和感が無かったわけではありませんが、慣れていったらそれほど感じなくなりました。それも役者の力量でしょう。変に作り過ぎないのが良かったのだと思います。
山田孝之
「勇者ヨシヒコと導かれし七人」
今回のシリーズは回によって優劣の差がありましたが、主演の山田は今シリーズもいろいろやってくれましたね。
決してふざけず生真面目にくだらないことを何の照れもなくやる彼のポーカーフェイスのコメディセンスは貴重です。
阿部寛
「スニッファー 嗅覚捜査官」
とかく日曜に放送した「IQ246」の織田裕二と特殊能力のある主人公という意味で、記事でも比較しがちでしたが、
織田裕二がいささか役作りをし過ぎて、作品とかみ合っていながったのと違い、こちらは作品の中にちゃんと息づき、マッチしていたのを評価したいです。変人を演じさせるとイキイキしますね、この人は。
玉木宏
「キャリア~掟破りの警察署長~」
そんな署長いるわけないだろう!って言われかねない役を、ナチュラルに演じてしまうところにこの人の大胆不敵さがあります。
こんな署長さんがいたらいいなと思える理想像を軽快に演じるというのは、簡単なようで難しいこと。そこに地力を感じました。
以上5人の中で、最優秀主演男優賞に選んだのは…
松岡昌宏
「家政夫のミタゾノ」
男くさい松岡と女装の家政婦というのが結びつかなかったんですが、わからないものですね。
てきぱきと家事をこなす身のこなしとかは、この人自身も実は料理も家事もスゴ腕なのでは?と思わせるほど堂にいったものでした。
スカートをたくし上げてガニ股で走る姿は、夢に出てきそうです…(笑)
続編を観てみたい作品です。