愛人たちのみじめさ、イタさ…「黒い十人の女」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いや~、このドラマやっぱり面白いです!

毎回毎回いろいろと脚本のバカリズムが仕掛けてくるんですね。

ただ普通には見せないというサービス精神には頭が下がります。

 

 

 

 

日本テレビ 木曜23時59分

「黒い十人の女」 第2話

 

主演…船越英一郎

脚本…バカリズム

演出…渡部亮平

 

 

 

 

今回のバカリズムの仕掛けで面白かったのは、劇団では主演女優だけど(劇団「しぼり汁」って劇団名からしてマイナーで弱小劇団色がたっぷりで笑えます)、ドラマでは役がつかない佳代(水野美紀)の日常を、

 

 

 

 

 

 

「情熱大陸」で密着している風に紹介する…という趣向。いかにもな感じで佳代は売れっ子女優的にふるまっているのに、現実はそうじゃないというイタさが、際立つ面白い趣向でした。

 

 

 

 

 

 

こういう遊び心を果敢にぶちこんでくるところに、このドラマの一筋縄ではいかなさを感じます。

 

 

 

 

 

もう一つ今回面白かったのは、風(船越英一郎)の愛人である売れてる女優の志乃(トリンドル玲奈)がディレクター(水上剣星)に誘われ食事するもつ鍋屋で…

 

 

 

 

 

テレビ局受付嬢の久未(成海璃子)は合コンでいい感じの男(細田善彦)と出会い、また別の個室では、佳代が風のAPで古株の愛人美羽(佐藤仁美)と二人でくだを巻いているという…

 

 

 

 

 

 

まさかの同じ店に愛人4人がニアミスという状況。そこから志乃はディレクターとベッドインとなり、久未は男の家について行ったら実は既婚者で妻が帰って来て土下座させられ、佳代と美羽は何も無くいがみあってお約束の顔に水をぶっかけて酔いつぶれる…

 

 

 

 

というそれぞれの対比をうまくカットバックしながら見せました。

当の風はもう一人の愛人で脚本家の夏希(MEGUMI)の家で、脚本を書かせるために、手練手管を使っている最中…というのもまた面白いところ。

 

 

 

 

 

そのあげくに心ボロボロの久未は、風とばったり会ってやさしい言葉をかけられてしまう…という不倫の泥沼から抜け出せない哀れさ。

 

 

 

 

成海璃子が久未のまっすぐな不幸っぷりを懸命に演じていて、彼女の新境地ともいえます。

水野美紀は毎回何かしらを顔にかけられるんでしょうか?

それも楽しみになってきました。

 

 

 

 

まだ出てきていないあとの4人の愛人が誰なのかも気になりますが、次回は風の妻(若村麻由美)がご登場のようです。

 

 

 

 

 

今回の評価は…4