今クール、リタイア作品が相次いでいるので、見る予定のなかったこのドラマも見てみることにしました。
期待せずに見たせいもあるでしょうが、これがなかなかの拾い物、昨夏のこの枠でやった「民王」ほどではないにせよ、
同じ漫画家の原作だった「信長のシェフ」のようには楽しんで見られそうです。
テレビ朝日 金曜23時15分
「グ・ラ・メ~総理の料理番~」第1話
主演…剛力彩芽
脚本…菱田シンヤ
演出…常廣丈太
ただね、先に言っておきますと、当初このドラマを見るのをやめようと思ったのは、
剛力彩芽がなんで総理の料理番?ってところに引っ掛かったわけで…。
あ~テレビ朝日、「ドクターX」の続編をやりたいがために、オスカーにヨイショしてこの枠渡したな…という政治的な背景が透けて見えてしまうのがイヤだったんです。
ま~あくまで憶測ですけどね。憶測。
春クールに他局で主演していたのに、連続して主演って……
他にも若手女優はいい女優さん、いくらでもいるのに…って思ってしまったので、つい、見ないって決めたわけです。
でもまあ、見るドラマも減ったことだし、剛力彩芽には目をつむって見てみるか…と見てみたら、
剛力彩芽が主演でも、ちゃんと見られるドラマになってました。
「信長のシェフ」と同じようなパターンなんだけど、原作からして良くできているのか、これは面白いものになりそうだと期待感のふくらむ初回でした。
まず、脇を固めるメンバーが良いんです。
阿藤総理を演じる小日向文世は「真田丸」では秀吉を好演してますが、こちらでも難しい政局を乗りきろうとしている総理をリアルに好演しています。
今の小日向文世は役者として、まさに円熟期にありますね。
その阿藤総理の秘書官古賀役の滝藤賢一も、ボサボサ頭に無精ひげはどうかと思いますが、存在感たっぷりに総理の名参謀ぶりを好演しています。
更に、官邸食堂の若き料理長でヒロインと敵対する滝沢に高橋一生。
逆にヒロインに味方しアシストしてくれる田村に三宅弘城。
ヒロインが料理の知識を得るため通い、立ち読みされる古書店の店主に片桐仁。
いずれも私めの好きなバイプレーヤーたちで、面白くしてくれることは間違いなしです。
これだけのメンバーを揃えていて、原作のエピソードがしっかりしていれば、剛力彩芽が料理番でもま~いいかという感じ。
ただ、剛力彩芽のこの役は酷評するほどではないです。場数をふんできたために演技にふくらみは出てきました。
ま~一番良いのはエンディングのダンスですけどね(笑)
今回の評価は期待もこめて…