どうも1話の中で、悪いヤツが懲らしめられないと物足りない回みたいに思えてしまうのは「半沢直樹」の後遺症で…
「半沢直樹」に寄せた作り方をしているこのドラマも、その呪縛で自分の首をしめている部分もあります。
TBS 日曜21時
「下町ロケット」 第7話
主演…阿部寛
脚本…八津弘幸、稲葉一広
演出…棚澤孝義
今回は敵役の方に新キャラが現れました。
以前と同じように自分の弟子の一村(今田耕司)の開発するものを、横取りしようとして一村に拒まれた貴船(世良公則)と懇意にしている、医療機器の審査機関のPMEAの審査官の滝川(篠井英介)。
貴船から頼まれて、審査を受けに来た一村や佃(阿部寛)、桜田(石倉三郎)らに、中小企業だけで作れないから、貴船に頼って大企業の日本クラインとかと組め…と居丈高にはねつけます。
篠井英介は個性的な役者さんで、私めはこの人が憎々しい役をやるのが大好きですので、待ってましたと言いたくなるキャスティング。
やはり奇をてらったキャスティングでなく、こういうキャリアのある役者さんに敵役は演じて欲しいのです。
世良公則も悪くはないんですが、医師の匂いがしませんよね、どうしても。
今田耕司もですが…。
今回はラストで佃が大見得を切りましたが、懲らしめたわけではなく、この先どこかで滝川を懲らしめるシーンがやってくるのでしょう。そのときが楽しみです。
前回は反対する唐木田(谷田歩)を連れて行って翻意させ、今回は開発がうまくいかず諦めかけている若手開発者たちを連れて行き、またやる気を起こさせるという展開も、
またかよ…って感じもあり、あまり今回は感動面でも薄い回だったと思います。
次回は財前(吉川晃司)がどうからんでくるか、それを楽しみにしたいと思います。
今回の評価は…