うーん
面白いし、しっかり作られているけど…
男くさいドラマですよね…「官僚たちの夏」の商社版になりつつある感じ…
フジテレビ 木曜22時
「不毛地帯」第2話
主演―唐沢寿明
脚本―橋部敦子
演出―澤田鎌作
とにかく、このドラマは贅沢なキャストが話題ですが…
脇にクセ者の役者がぞろぞろ出ていて、クセの強い演技を見せており、それが何とも楽しいですね…
元大本営参謀の壹岐(唐沢寿明)は近畿商事の航空機部に配属され、
社運をかけた自衛隊用の新規戦闘機売り込みを東京商事の鮫島(遠藤憲一)と争うことに…
この鮫島役の遠藤憲一が、いかにも手段を選ばない強敵って感じで、まさにはまり役!
「白い春」の善良なパン屋さんも良かったけど、やはり面構えからして、こういう役が似合いますね、この人は…
で、その鮫島と結託しているのが防衛庁の貝塚官房長(段田安則)。
これがまたクセ者で、悪い役人の見本みたいな人物。川又(柳葉敏郎)らがアメリカで視察した調査書も、東京商事側のグラント不利のため国防会議にかけず握りつぶし、自分に抵抗する川又は別の部署へ異動させようとする…
最近いい人の役が多い段田が、ここぞとばかり憎々しく、かつ姑息に演じていて柳葉との真っ向勝負は見ごたえがありました…
さらに、今後もいろいろ面倒なことを起こしそうなクセ者が3人。
1人は元自衛官で今は近畿商事航空機部にいる小出(松重豊)。
壹岐の仕事を手伝うことになり、自衛隊にある機密書類を知り合いに持ち出させたり、いわゆる汚れ仕事をやらされるんですが、
腰がやけに低く、ニコニコしているこの男への壹岐の扱いは至って冷淡で、お前は余計なことは知らなくていい…的な態度。
松重の笑顔が不気味で、いつか裏切るような気配を漂わせています…
その小出に書類を持ち出しコピーさせるのが自衛官の芦田(古田新太)。
見返りに購入する家の資金を要求するあたりの小人物ぶりが、こちらもナイス!
こいつも何かやらかしそう…
そして、貝塚や鮫島にうまく利用されてる防衛庁担当の新聞記者田原(阿部サダヲ)。
この男も鼻がきくずる賢いヤツで、阿部にはぴったりの役!
とまぁ、それに加えて、
原田芳雄の大門社長、
岸部一徳の里井常務、
伊東四朗の久松経企庁長官
とかもいるわけで…
いや~大人の男たちのドラマって感じですよ…
しかし、昔の人脈を使って仕事をすることをあんなに拒んでいた壹岐が、思い切り使うし、ダーティなところまで手を出すのは…
どんな心境の変化なんでしょう…
元大本営参謀の血が騒ぐってことなんですかね…
今回の評価は…
若い女性にはホント興味の持てない内容でしょうね…
視聴率はこのあと他のドラマと一緒にお伝えします!!