鬱病になると

「何が原因だったの?」

と聞かれることがあります。


でも私は

原因を探そうと思ったことが

ほとんどありませんでした。


それは

私が通っていた病院の先生が

最初にこう言ってくれたからです。

「原因なんて何か分からないんだから

探らなくていいよ」


そして

「それより

これからをゆっくり治していこう」

と言ってくれました。


私はその言葉を

素直に受けとめました。

もしあの時

原因ばかり探していたら

私はもっと苦しくなっていたかもしれません。


原因を知ることより

今の自分と向き合うことの方が

私にはずっと大変でした。


そして私は

この病院の先生が大好きでした。

ゴルフが大好きなおじいちゃん先生。


症状が強かった頃は

2週間に1回の診察でした。


2週間の間にあったことを

話しすることが

ルーティンになっていきました。


それが1か月に1回になり

最後は2か月に1回になりました。


先生だけではありません。

看護師さんも

受付の方も

カウンセラーの先生も

みんな優しく接してくれました。


そして

病院のケースワーカーさんにも

沢山助けてもらいました。


役所の手続きなども

私の代わりに動いてくれました。

あの頃の私には

とても心強い存在でした。


実は一度

市役所のケースワーカーさんの言葉に

深く傷ついたことがあります。


病気で苦しい中

強い口調で言われた言葉が

とても辛くて

さらに病状が悪くなってしまいました。

その話を先生にした時

先生は

「それはないね」

と怒ってくれました。


そして

私の代わりに動いてくれました。


あの時の

市役所のケースワーカーさんの言葉は

自分をゴミのように

扱われているような

気持ちになりました。

でも先生は

私を1人の人間として

接してくれました。


あの頃

メンタルの病気になったというだけで

私をゴミのように

いらないもののように

扱う人達もいました。


でもその一方で

私が病気でも

ちゃんと人として

接してくれた人達もいました。


その存在に

私は何度も救われました。


それが本当に嬉しかったことを

今でも覚えています。


私は

あの時出会った人達のことを

一生忘れません。

辛かったあの頃

病院は私の憩いの場所でした。


私は沢山の人に守られながら

病気を治していきました。


みなさんに感謝しています。


今でも

お世話になったあの12年間を

忘れていません。

そして

あの時いただいた優しさと

支えてもらったことへの感謝も

忘れることはありません。