やられました~こんなことあるんだね。

駅に着いたら構内放送で、指宿枕崎線の前線運休のお知らせ~大雨が降りそうなので(ここ注意!まだ降ってないのよ)明日まで運行見合わせまーす、と流れていました。

 

おいしいご飯の後いい気分で商店街を歩きながら、何気にグーグルで次の鹿児島中央駅行を検索して、どうしても出てこなくて(次発は翌朝になってる)、なんだかいやーな予感はしてました。

 

列車以外で鹿児島中央まで帰る方法は、Googleさんによれば一択、タクシー。10900円也

でも、タクシー一台も止まってないし、走ってないよ。電話で呼ぶ?

 

駅で一夜を明かすか?足湯にでも浸かって温まりながら?ふと足湯のほうに目をやると実際、途方に暮れている一行がたむろしています。

 

近くに宿を見つける?Booking.comで探してみたら近くに空きのある民宿がありやんした。お値段、約9000円。タクシーとほとんど変わりませんが、タクシードライバーの旦那が、こんな夜更けに、しかも辺鄙な場所にタクシー来ないよというので、こちらを選択してしまいました。あとからやっぱタクシーにすればよかったと後悔するんですがね。

 

そしてグーグル氏に案内されて駅から10分ほど歩いたところに、そのお宿〝Shizuka〟はありました。ブッキングコムではショートメッセージ中国語か英語とあったので、もしかしたら中国人かもと思いながら、呼び鈴を押して、出てきたのはほんとに中国人の女性でした。

今からお風呂入ろうと思ってた時に予約入ったからびっくりしたわ、とサンダルをつっかけながらメッチャ部屋着のまま、ここじゃなくて離れに泊まってもらうから、と別宅に案内してくれます。

 

徒歩3分ほど、まくらざき線はすぐ止まっちゃうのよ。がけ崩れがあるからね。などおしゃべりしながら歩いて別宅に到着。ここ自由に使ってね、と鍵を渡され、汗だくの旦那を見ながら、暑いよね、スイカあるよ、わけたげる。というので、彼女の家に引き返して、スイカとインスタントコーヒー(旦那のリクエスト)をいただいてきました。とてもフレンドリーなホストでした。

 

4LDKくらいの二階建ての一軒家は家族で一か月くらい滞在するにはよかったかもしれないですが、通りすがりの仮の宿としては今一つ落ち着かず、布団もなんだか湿っていて、まんじりともせず、朝を迎えました。夜中は予報通り、雨が降ったのですが、その雨音がまるで雨漏りでもしてそうなくらいに大音量だったせいもあります。

 

寝不足の朝はいいお天気で、ほっとして宿を後にしました。駅に着くとまくらざき線は何事もなかったように運行していました。

 

リア国鉄だったら万が一列車が止まってしまった場合、例えばバスを臨時運行するとかして通勤や通学で利用する人たちが困らないようになっています。でないと、乗客は15分の遅れですら、遅延損害金を請求をする権利があるので、おびただしい額の補償を支払わなければなりません。

 

日本はそういう制度があるのかもしれませんが、請求する人がいないから、こういう事態になるのかもしれませんね。おとなしいというかお人よしというか、そういうお国柄です。