私だけいい湯を浴びて、さっぱりして帰路につきました。同じ道を辿って駅に向かいます。

マミーおなかすいた、と大きな子供が言うので、そういえばまだご飯食べてない。時すでに18時。

 

よちよち、ごめんね。じゃあ近くの郷土料理でも食べに行きますか。またしてもグーグルマップさんにお聞きすると、、いくつか営業中の店を教えてくれて、旦那にここでいい?と確認してグーグル氏に連れて行ってもらいます。

 

おなかがすきすぎて不機嫌になってくる旦那が、途中いくつかの飯屋を通り過ぎるたびに、まだなの?もーここでいいじゃん、とあおってきます。でもせっかくよさげな郷土料理の店をあきらめきれない私は、もう少しだから待って、と旦那をなだめながら、ようやく到着!さつま味さんは指宿駅にほど近い(うらぶれた)商店街にありました。

いやあ、途中あきらめずに来て大正解、暖簾をくぐった瞬間からとても居心地の良いお店でした。出迎えてくれたおばあさんが旦那を気遣ってイスとテーブルのお座敷に案内してくれます。汗だくの旦那を見て、カウンターにいたシェフがお座敷の空調の温度を下げに来てくれます。

 

お店のたたずまいは昔風で、従業員も平均年齢70歳くらいにしては、注文は居酒屋チェーン風のアイパッドでした。先ほどのおばあさんが、親切に注文の仕方を教えてくれます。郷土料理のコースと、一品料理と選択できたので、旦那の食べれそうなものをいくつか単品で注文してみました。

 

次々に出てくるおいしそうな小鉢にテンションまたもやマックス。

きびなごの塩焼きとお刺身、黒豚串焼きx2、さつま揚げ、若鶏のもも肉のバター焼き、鯛のお茶漬け、カツオの塩辛。

どれもおいしくて大満足でしたが、特筆すべきはさつま揚げ。お魚のうまみがジュワーッと広がり、本家のさつま揚げは衝撃でした。豚バラの串焼きも脂っこくなくて塩がうまみを引き出していました。飲み物は旦那は生ビール、私はお茶をいただいて、7660円也。

 

旦那はどこでご飯を食べても塩が必要な人。リアではたいてい塩がテーブルにセットされてるけど、日本はそうじゃない。ここでも恒例のお塩注文で、出てきたのは鹿児島の最南端、佐多岬で取れる天然塩でした。細かいところにシェフのこだわりを感じながら、スタッフ一同に見送られ、玄関で記念撮影までさせてもらって、まだ21時なのに真っ暗な商店街を駅の方角に向かって歩き出しました。