プラトンよ、出でよ! | KOBONBLOG

プラトンよ、出でよ!

“哲人政治”wiki



お疲れ様です。

台風10号が接近中ということですが、それでもまだ影響はないようで東京などは今日も今日とてカンカン照りの強烈な日差しです。

 

(下の写真は散歩中に立ち寄ってストレッチをしている多摩川川岸の木陰です)



さて、昨夜はあれから伊藤貫氏の動画の続きを視聴していたのです。
いつもとても考えさせられる深い話をなされているのです。

そして今回はプラトンの“哲人政治”についてずいぶん詳しく解説してくれていたのです。

 

 

 

 

◆伊藤貫セミナー◆
【質問コーナー】政治経済のリアルに関して忖度なしで答えます。
(54分頃から)

 

 



伊藤氏は「今までの選挙による民主主義はダメだ。むしろ哲人政治なるものの方が良いのでないか。もちろんプラトンオリジナルのそれがそのまま通用するとは思わないが、その理念を忘れてはいけないのでないか」として。


私はそれに対して「確かに一理ある」と思うのです。プラトンオリジナルをどう改良して現実政治に適用するようにするのかは問題として。

私はこの哲人政治より、成田氏の提唱する「AI政治」の方が実現性も高く、また合理性も高いのでないかと思っているのです。しかしAI政治より広く万人受けするシステムというなら、この哲人政治の方が受け入れられやすいだろうとは思うのです。

いずれにしても伊藤氏が仰っている「もうまともな人は政治家になろうとしない。バカらしい、アホらしいと思っている」、「このままなら益々そうなって行くだろう」、「現代政治における選挙など、もう人気投票に過ぎないようなことになっている」、「衆愚政治」、「ポピュリズムだ」、「特にアメリカ政治などは堕落して金持ちが投票の行方をコントロールしている始末だ」、「国民世論など大手マスコミによって誘導されて作られているに過ぎない」、などというご指摘はまことにもっともでありましょうと。

そしてアメリカほど堕落していないにせよ、日本でも事情は似たようなモノであろうと。

もう「普通選挙による民主主義政治」など機能不全のダメシステムに成り下がっているということなのです。

なので「次に来るシステム」をこそ求めるのが「思想家」、「評論家」、「言論人」の仕事でないのかと。

伊藤貫氏は、そういう中で一人気を吐く先駆者の一人であろうと。


そういうことでありまして、日本の有識者も言論人も政治家も活動家も、右派も左派も、みんなみんな伊藤貫氏のご説を耳の穴をかっぽじって傾聴しなければならないのです。

伊藤貫氏がいみじくも、「プーチンは難解な哲学書を地方の首長たちに送りつけて、「これを読め!」と厳命しているが、こういう哲学をもっている政治家など他にいるのか?」、「プーチンはドゴールを政治家の模範として高く評価して自らもドゴールに学ぼうとしているが、確かにドゴールこそ哲人政治を実践しようとしていた優れた政治家だった」として高く買っているのです。

それもまた「一理ある」と思わざるを得ないのです。


そういうことで、私は特段にこの哲人政治を自分でブラッシュアップして世に問おうなどとは思わないのですが(それは余人にお任せで)、ただ伊藤貫氏のお説を広く世に宣伝して行きたいとは思うのです。



それにしても今次の自民党総裁選につきまして、マスコミのこれに対する取り上げ方と各言論人(コメンテーターや政治家諸氏や評論家諸氏など)の言説が、いかにも低レベルでありきたりでバカバカしい言説であることに少々の不快感すらもつようなことなのです。

各氏が皆さん、「自民党が勝つためには」とか「次の選挙で自民党が負けないためには」などという視点を前提に考えている、語っていることに対して、「そもそもその視点、その前提がダメではないか!」と強く言いたいのです。

「自民党を勝たせる総裁を選ぶ」のでなく、「日本を過たず導く総裁」をこそ目指して考えるべきであるのに、何やらそういうことは眼中にもないような。

私は小泉進次郎氏を推す=推薦する、支持する自民党議員など、それが誰であれ「お前、正気か?!」と問われなければならないと思うのです。しかし誰もそういう視点で彼らを見ようとしないという。

結局それは「進次郎以外に自民党を勝たせられる人物はいない。あの国民人気を利用しない手はない。進次郎ならオレも選挙で有利に戦える」というような考えが基本になっているのでしょう。

あの菅義偉元首相までもが、どういうお考えか知りませんが今回は小泉氏の背後で動いているだとか。私には到底理解できないところです。

そういう進次郎推しの自民党議員もバカなら、そういう思潮を無批判に受け入れて評論する言論人もアホだろうと。

はてさて、石破氏も全然買えないですし、小泉氏も買えないですし、河野氏も買えないのです。茂木、上川、林諸氏なども論外で。

結局、高市女史、斎藤健氏、小林氏あたりからしか選び様がないのです。

ですが、どうも自民党はその3氏を選ぼうとはしないような現状だとか。

ムムム・・・、

自民党はもう賞味期限切れです、完全に。

 



結局、世界中の政治家が小粒でダメな人間ばかりになっているのは、伊藤貫氏が見抜いている通りであるだろうと。つまり、まともな、大いに優れた人物はもう「アホらしくて立候補する気になれない」のだろうと。

そういう風に、もう戦後70年でこれまでの「普通選挙による民主主義」というシステムが完全に時代遅れのダメシステムになり下がっているのであると。私にはもうそのようにしか思えないのです。


あ~~・・・、

新しい時代を創る、新しい世界を創る新システムを、誰か創る人はいないのかと・・・。


東犀思想にその力はあるのでしょうが、いかんせん私が非力過ぎてどうしようもないと・・・。


なんとかならんか・・・




愚痴をこぼすしかできないような・・・。

いやいや、これからの人生、再び「命より大事なモノ」を見据えて生きなければと。



ではでは。