「ヒッタイト物語」・・・ | KOBONBLOG

「ヒッタイト物語」・・・

お疲れ様です。

 

今日も今日とて上天気です。

ただちょいと暑過ぎるのがイマイチでして、2階の教室ではエアコンを点けなければならないのです。

 

 

さて、今朝のウォーキング中にある動画をイヤフォンで聴きながら歩いていたのですが、これがなかなか興味深いものだったのです。それで帰宅してから改めてPC画面で映像も見ながら視聴し直したのです。

 

2時間以上の大作のドキュメンタリーでして、どうもトルコでの製作のようです。

ですが字幕と吹替がありまして、いうならNHKスペシャルのような恰好なのです。

 

 

 

 

 

(2時間02分22秒)
841,642 回視聴  2023/12/19


紀元前 1650 年から 1200 年の間に統治し、古代近東と現代西洋文明の風景を永遠に変えた大帝国および文明であるヒッタイトに関する、壮大な 2 時間のドキュメンタリー ドラマ。シリア、エジプトの35か所で撮影され、トルコ、シリア、エジプトの史跡や博物館での写真撮影に加え、世界的に有名な学者とのロケ地でのインタビューも含む。監督:トルガ オルネク 

 

 

 

 

いやいやいや、素晴らしい♪

 

コメント欄にもありましたが、こんな素晴らしい動画を無料でお手軽に視聴できるのがYoutubeの素晴らしいところです。

 

もちろん、これはずいぶんマニアックな人でないと興味も関心も持てない種類の映像でしょうから、私のような者が喜んで見るくらいで、大方の人にとっては(・・・・)な動画なのだろうとも思えるのです。

 

いずれにしても、この動画がお薦めで出て来たのは、昨日視聴した動画が切っ掛けなのだろうと思われるのです。

 

昨日見たのが、こちらなのですが、これも私には大いに素晴らしいモノだったのです。

 

 

 

 

 

(24分10秒)

 

 

 

 

こちらはいわゆる「雑学エンタメ紹介系」の動画でして、お気楽に見れる「タメになるミニ教養動画」です。

 

それでも大いに刺激的な、ほんまに為になる中身で私は歩きながら(フムフム、なるほど~・・・)などとして感心しながら聴き入っていたのです。

 

で、今日になって先ほどの「大作」がお薦めに上がってきたと。

 

 

 

いや、それにしても複雑な感想をもつのです。

 

①紀元前1600年の頃に、こんな高度な文明が存在していたことに、まず驚くのです。

日本などまだ縄文時代です、土偶です、縄文土器です、竪穴住居です、貝塚です。

それがオリエントでは、メソポタミアでは、これほど高度な文明が。

 

②「小アジア」という地名が、実は「アナトリア」と同じことであり、かつまたそれは今は「トルコ」のことになっていたのだと、初めて知ったのです。

 

③「ヒッタイト」なる語については、それが古代の中東地域に起こった「民族名」だというくらいには知っていたのですが、中身については全然と言っていいほど知らなかったのですが、ずいぶん知識が整理されたのです。

次の世界史年表について、私は改めて驚嘆しながら眺めた次第なのです。

 

これは私が高校教師現役の時使っていた「世界史資料集」にある年表なのです。

私はこの中味についてはほとんど知識として記憶されていなかったのです。

 

 

私にとって、古代オリエントの歴史についてなど、この一覧表がきわめてザックリと、ぼんやりと、「そこらへんややこしいよね・・・」ということでおしまいになっていた話なのです。

 

で、この一覧表の中に、ヒッタイトがあったのです。

 

 

 

 

いやいやいや、オリエント史、

 

とんでもなく古くて、深くて、凄くて、すごいなと・・・。

 

 

 

④現代の国家「トルコ」が、実は民族言語的に「印欧語族(インド・ヨーロッパ語族)」でなく、つまりは「白人系(コーカソイド)」でなく、「黄色人種系(モンゴロイド系)」であったことを、改めて強く認識したのです。

 

トルコは、「チュルク族」という「非印欧語族」なのです。そしてイコール「ヒッタイト人が非印欧語族」であると。

 

う~~む・・・、

 

 

この言語系統図の中に、「トルコ語」が入っていないという事実。

(そして逆に「クルド語」が入っているという・・・)

 

 

う~~む・・・、

 

クィーンのフレディ・マーキュリーがインド系(パキスタン系)だったということに驚いたものなのですが、よく考えてみれば彼らインド人は、実は「印欧語族(インド・ヨーロッパ語族)」という仲間なのです。

 

彼らインド人は私たち「アジア系」の民族系統ではなく、「ヨーロッパ系」民族系統により近いのです。

 

逆に、今、EUに入れてもらいたがっているトルコは、実はヨーロッパ系でなくアジア系だったのです。

 

今の中東のイランは「ペルシャ語系」、アラブ人諸国は「アラビア語系」で、どちらも印欧語族なのです。

 

ムムム・・・・・・

 

 

いやいやいや、セルジューク・トルコ、オスマン・トルコ・・・、

 

懐かしい名称です。

 

それがみなトルコの前身の国家であったのです。

そしてそれが「非・印欧語族民族であるチュルク族の国家」であったと。

 

 

 

トルコが、今、改めて私の中でクローズアップされて来たのです。

 

 

そして、それにしても、「人間ドラマ」という点では、現代でも同じようなことを繰り返しているのだと。

 

結局人間のすることなど、今も昔も同じようなことしかやっていないのだと・・・。

 

これはもう「ヒッタイト物語」でいいだろうと。

 

それは過去にあった事実には違いないのですが、

 

もうそれら「歴史」は、「物語」と変わらないのだろうと・・・。

 

日本の神話も、それが事実であったのかどうか、謎のままにあるのですが、もう事実でなくてもいいのでないかと。

 

神話も物語なら歴史も物語でいいと。

 

 

「ストーリー」、「ナラティブ」、どっちでもいいけれど「物語」には違いないだろうと。

 

物語、

 

物語・・・

 

ものがたり・・・

 

 

 

ご紹介まで。

 

ではでは。