どこまで厳密さと規律を要求するか・・・
おはようございます。
今日も今日とて上天気なようで有り難いのです。
さて、4月も第3週になりまして、桜の季節も終わってようやく新年度が本格的に始まってきた感じです。
戦争や災害など、大きな分野での話題もそれなりにはあるのですが、それでも日本は今はとりあえずの平和ということでしょうか。
そんな落ち着きを取り戻した日常の今日なのですが、今朝は今しがたのwebチェックでご紹介したい記事が一つありまして。
それが、「小学校の算数教育の難しさ」というテーマでありまして・・・
池田信夫氏のTwitterを読んでいて出くわしたのですが、なかなか深い話になっておりまして・・・
「科学技術立国日本」、理数系終了のお知らせ。
— 大吾郎 (@gefLcQaPEgtXo7n) April 12, 2024
これは、計算結果を問うのでは無く、論理的思考を学ぶ問題。
5人が座れる長椅子6脚に、何人が座れるか? と言う事。
長椅子6脚に5人が座れば、何人座れるのか? ではない。
先生の指摘は正しいし、おかしいと文句を言うのは、筋が違う。 https://t.co/jfZCDXenwp
(いやいやいや、どうなんだ、これ・・・)という。
池田氏はこの件次のようにお考えなようで、
狂った算数教育を擁護する狂った大人。読んでいると、頭が痛くなる。 https://t.co/A0Z3lJvlPn
— 池田信夫 (@ikedanob) April 13, 2024
私は「5×6=30」でも「6×5=30」でも、どっちもでええやんと思いましたので、先生が答案に「✖」をつけたことに対して(それはあかんやん・・・)と思ったクチなのです。
なので池田氏と同じような感じで、(ちょっと学校現場が厳しすぎるんじゃないの~?)という感じで読んだのです。
それで私はムスコ氏やトミさんがどう思うか聞いてみたのです。
とにかくトミさんは昔は小学校の先生をしていたのですから、当時の現場の様子なども知っていますので。
そしましたら、トミさん曰く、
「その先生が✖をつけたのも分かるわね」と。
やはり「式が違っているということは事実だからね」とのこと。
「ただ、私なら△をつけるかな。たとえば5点なら3点あげるとか」と。
それで私が、「じゃあ小学校では✖を付ける先生も多いってこと?」と聞けば、
「そうじゃないのぉ・・・」と。
ブラケ氏曰く、
「✖をつける理由は分かる。そういう風に教えたのでそういう風に答えることが正しい、というロジックだね」と。
「教えた通りに答えることが要求されている、ということだよね」とのこと。
そしてブラケ氏曰く、
「1個100円のリンゴを6個買いました。いくらでしょうという問題に、
100×6=600、でも、6×100=600、でも同じでしょということだけどさ、
6×100だとそれは「6が100ある」という意味になる訳よ。でもそれは違うでしょ、
本当は「100が6ある」ということだよね。だから100×6が正しい式になるということ」
「とにかく日本の教育では「教えた通りに答える」ということが徹底されているということだよね、
だから先生は教えた通りに答えるようにするために✖を付けるってことよ。
つまりそれは日本の教育の基本線がそういうことになっているんだから、仕方ない話だろね」
いやいや、そういうことだったのですかぁ・・・、知りませんでした・・・。
ということで、何か不毛な議論のようではあるのですが、しかし、
「学校現場での先生の立場」と「家庭での父母の受け止め」との乖離ということについて、これは本来きちんと周知徹底しておくべきことなのでないかと、私には一つの大きな問題提起のように思えまして。
これは一度NHKなどがきちんとテーマに掲げて広く世間、世の中に周知して行く必要があるのでないかと、そう思ったのです。
そうでないと、小学校の先生方が父兄から「なにしてくれてんねん!式が違ってもええんちゃうんか!なに固いこと言ってんねん!」などと文句を付けられるようなことも多かろうと。今どきのモンスタークレイマー化している父兄にはそういうイチャモンを付ける人も多いのでないかと。
いやいやいや、それにしてもTwitter上でこういう議論がなされていることなど露知らずでいたのですが、ブラケ氏によれば、「そんなこと昔からある話題だよ」と・・・。
(へ~!!)
と、そんな話だったのですが、それでこの件をブログに書こうと思って再びPCの前に座りまして、ちょいとヤフーニュースを開いてみれば、なんと、次のような記事が。
いやいやいや、
さすがに塾の先生をしている私は間違えないのですが、でも中学生でもけっこうこの手の間違いをする子が多いことは知っているのです。
確かに基本的な小学校の計算も難しいものなのです。
ご紹介まで。
ではでは。