世界はいつも「トレードオフ」・・・ | KOBONBLOG

世界はいつも「トレードオフ」・・・

❝しかしこの問題の最大の障害は、日本社会の中核にいる団塊の世代が、自分が死ぬまで満額の年金を受給できさえすれば、そのあとのことはどうでもいいと思っていることでしょう。これではどんな改革も不可能で、この現実を直視しないかぎり、すべての提言は空理空論になってしまうのです❞(by 橘玲)




おはようございます。

今日も今日とてなかなか良いお日和で有り難いのです。
今日はずいぶん暖かくて3月中旬くらいの陽気になるとか。



はてさて世の中、毎日毎日目まぐるしい速さでブッ飛んでいるようです。

次から次へと流れ来たり、流れ去るニュースの波を見ていると、それだけでもう一日分のエネルギーが半分がた消費されてしまうような感じです。(時間的にも頭の疲労度的にも)

なので、(もうマトメニュースのサイトを見るのは止めにしよう・・・)と思っているのですが、気が付けばもういつの間にか画面上でそのニュースサイトをクリックして眺め入っているのです。(あかんあかん・・・)


そんな今日この頃なのですが、冒頭の一文は橘玲氏のブログの一文でありまして、別に橘氏に言われるまでもなく、もう多くの日本人が「そういうことだろうねぇ・・・」と認識していることでありまして、もう驚くに当たらない話なのです。

なので私も特段にこの一文に衝撃を受けてご紹介したかった訳でなく、そうではなくて、如何に日本の再建が困難なものであるのかを、それを痛感させられたという観点で改めてこれを読んだということだったのです。

「じゃあこの現実を直視したからといって、それで何か具体的な素晴らしいアイデア(解決策)でも見つけたのか?」と問われるなら、それは誰の頭の中にも無い、未だ埋もれたままであるのでしょう。

政治家も、学者も経済評論家諸氏も、あらゆる知識人層が寄ってたかって「我こそ日本を救う秘策を知っている!」などという顔で自慢げに語るのですが、でも、おそらくそれらはみんなポンコツなアイデアなのでしょう。

あの自信満々の池田信夫氏ですら、「これです」というような形で具体的プランを提示できていないように思われるのです。

個々の具体的案件についてなら、政治家も専門家もそれぞれに「こうしたらいいのだ」、「こうするべきだ」というような話をするのでしょうが、それは結局あくまでも「個的」な「小局」を論じるだけの小さな話でありまして、「大局」をどういう風に理解し、日本の方向性を大きく示唆するようなまさに「日本再建の大きなプラン」など、誰の頭の中にもないのだろうなと、そう思われるのです。

今の自民党の「カネ絡み」の案件で、「それじゃ派閥解消だ」などという話も、実はきわめて小さな、もはやしないよりマシ程度のどうでもいい話のように思われるのです。



そして世界では、ウクライナでもパレスチナでも、もう「どうしようもない泥沼的グチャグチャ案件」になり果てているのですが、誰にもその解決へのグッドアイデアなどないのです。

今般、なにやら「UNRWA」なるパレスチナ難民救済の国連機関への「資金提供」を多くの国が拒否し始めた案件では、日本でも「賛否」が別れているのです。

 

 

 

 

 

(アゴラ編集部、2024.01.30)

 

 



この件では飯山陽女史が声高に「UNRWAはハマスとズブズブだから即時日本も拒否すべし」という方向で論陣を張っているのに対し、池内・篠田氏などは「いや、それでは無関係なパレスチナ民衆への支援もストップすることになるので、それは話は別だ。やはり今日明日の命を繋ぐことに必死のパレスチナ民衆を助けることを優先するべし」というスタンスで、「日本政府はこれまで通り資金援助を継続するべき」とご主張しているのです。

結局日本政府は「欧米に右へ倣え」という格好で援助打ち切りの方向に舵を切るようなのですが、私自身はこの問題についての賛否は明確ではないのです。
つまりは、「援助継続するならこういうメリット・デメリット」、「援助拒否するならこういうメリット・デメリット」という、そのトレードオフについての「大枠のプラスマイナス計算」が、判断つかないからのです。

結局「こちらを立てればあちらが立たず、あちらを立てればこちらが立たず」の関係ですので、「ハマス殲滅の観点」からは資金提供拒否が正解になるでしょうし、「パレスチナ住民の命と生活を守る観点」からは継続が正解になるということなのでしょう。

もちろんイスラエルは前者でして、国際世論も「ハマスというテロリストに金が流れているなど、論外だ!」という観点での「断固拒否」のスタンスなのでしょう。

しかし、池内氏や篠田氏、他にも現地の人々がどれほどの困苦の中にいるかを知る人々、そしてそういう人々を救うことこそ優先させるべきだという主張をする人たちにとっては、「UNRWAへの支援を打ち切るなど、それこそ犯罪的行為だ!」となるのです。

そういうことで、どちらを優先させるのが「より正しい、より優位なスタンスか」については、難しい判断になるだろうと。そして私にとって今言えることは、「どちらがより正しいかの判断は今は付けられない。よってお互いが好きなようにやるしかない」ということになるでしょうか。

今の私にとっては、ウクライナとロシアの戦争も、「お互い気のすむように、気のすむまでやって頂くしかない」ということと、パレスチナとイスラエルの戦いも、「お互いが気のすむように、気のすむまでやって頂くしかない」ということに落ち着くのです。

ただ、あえて、というなら、今次の「UNRWAへの資金供与を打ち切るべきか否か」という点では、「どっちかというなら継続するべき」と思っているのです。
その心は、「根本的、根源的な問題解決にはならなくても、とりあえず水も食料もない悲惨なパレスチナの現状に対して、公的に救いの手を差し伸べているのがUNRWAなら、それがなくなればパレスチナ住民がより苦しむだけになるから」ということなのです。ハマスをどうするかという政治的大枠での問題解決は、別の次元での話になるだろうと。



はてさて、もう一つ、話しておきたい話題が。

それが「ミス日本にウクライナ出身の帰化人女性がなった」という話題です。

私は基本、「OKです。いいんじゃないですか?」という受け止めなのです。

もし、「日本人という、民族的な出自的な意味でのミス日本」を選ぶというなら、最初から条件に「帰化人以外の日本人」という条件を付けて行えばいいのであると思うのです。

その条件にそれがなく、「単に日本国籍をもつ人」というなら、それなら黒人さんとのハーフの人でも、純粋にウクライナ人の方でも、全然OKだろうと。

民族的に、血としての日本人の中から「ミス日本」を選びたいのなら、もう最初からそういう条件を付けての開催にするべきと。

なので今回の椎野カロリーヌさんの選出は何の問題もないと思っているのです。

 

 

 

 

(11分10秒)




そんなことで、世界のことも日本のことも、政治系話題もスポーツ系話題にしても、あるいは娯楽系芸能系話題にしても何にしても、いやもう話題はてんこ盛りにいっぱいある訳でして、たいへんです。

本当にそういう「雑ニュース」からは距離をおいて、毎日をそういう「どうでもいい系」の話題から距離を置いて、真に価値ある大問題を考えることこそ我が仕事であると、そう自覚して追究して行かなければならないと、大真面目にそう思っているのです。

しかし、気が付けばもうPCの前でクリックして画面に吸い込まれている自分を発見するという・・・。


(あ~、情けない・・・)


それはそうと、もうどうでもいいような話でしかないのですが、

面白い動画を見ましたのでご紹介したいと。




◆山田五郎 オトナの教養講座◆

(32分19秒)





それから冒頭の橘玲氏のブログを。




 

(2024年1月29日)





ご紹介まで。

ではでは。