なぬ?「実力も運のウチ」だって?!
お疲れ様です。
今日は薄曇りでずいぶん寒い冬のような日になっています。
ウォーキングで多摩川土手を歩いていると、もう耳が少し痛くなるのです。
これからは手袋と耳当てが必要になるのです。
で、ウォーキング中、YouTubeをイヤフォンで聴いていたのですが、今日は久しぶりに岡田斗司夫氏の動画だったのですが、これがまぁすこぶる刺激的といいますか知的好奇心を大いにそそるイイ話だったのです。
中味はハーバード大のマイケル サンデル教授の著作の解説なのです。
その著作が題して『実力も運のうち』という。
いやいや、『運も実力のうち』ならよく聞く珍しくない話なのですが、逆なのです。
とりあえずご紹介するのですが、こちらだったのです。
(48分43秒)
『実力も運のうち 能力主義は正義か?』
(by マイケル・サンデル,2021/4/14 )
◆内容情報
出自に関係なく、人は自らの努力と才能で成功できる――能力主義(メリトクラシー)の夢は残酷な自己責任論と表裏一体であり、「勝者」と「敗者」の間に未曾有の分断をもたらしている。この難題に解決策はあるのか?ハーバード大の超人気教授の新たなる主著
◆内容説明
「努力と才能で、人は誰でも成功できる」この考え方に潜む問題が見抜けますか?100万部突破『これからの「正義」の話をしよう』から1年―格差と分断の根源に斬りこむ、ハーバード大学哲学教授の新たなる主著。
う~~む・・・、サンデル氏、やります。
これはなかなかにグッジョブでしょうと。
そして岡田氏もグッジョブです。
アマゾンの書評欄には色々な感想が述べられているのですが、もちろん賛否両論になるのです。
う~~む・・・、
私の方の基本的スタンスは、「運も実力のうち」という普通の考え方なので、こういう「実力も運のうち」というフレーズには、確かに驚くのですがよく聞くならごもっとな話なのです。
ですが、アメリカの民主党支持者の「ウォーク(意識高い系)」の人たちには受け入れられない考え方でしょう。
やはり「頑張ったから今の成功を勝ち得たのだ」という自意識は、抜きがたいものがあるでしょう。
そしてそれは確かに事実でもあるのです。
しかし、サンデル氏はそれを「努力できるかどうかも遺伝です」というのです。
いやいやいや、素晴らしい。
「やればできる」というフレーズは、私も年中塾の生徒に向かって言っているフレーズでして、これを否定することはないのですが、しかし。
しかし、「やれば」という部分をより深く吟味するなら、「やれない」という構図が浮かび上がってくるのは否定できないのです。
なので、アタマでは「やろう!」と思っていてても、「できない」のです、事実が。
なので、本当の真相を言うなら、「やればできるけど、それがやれない」ということなのです。
「やらない」ではなく「やれない」なのです。
そういうことは、私の中ではもう「それが真実」という風に思えていたのですが、こうして「努力できるかどうかも遺伝」という風にストレートに言われると、「おぅ!」となるのです。
いやいや、岡田氏の話の中には色々とツッコミたいところがあるのですが、それは岡田氏の意見なのでなく、むしろサンデル氏の考えなのかもしれないのです。
そこにはもうあまり留意しないで聞き流していたのですが、いずれにしても聞きごたえのあるイイ中味だったのです。
ご興味のある方は是非。
ご紹介まで。
どっちもどっち論(DD論)についてはまた。
ではでは。