日本保守党を巡る雑感を・・・
おはようございます、
曇り空の東京です、
さて、地元の中学校の定期テストが昨日終わりまして、私としてはゆっくりできる土日で嬉しいのです。
ここ最近、ネットの中で「日本保守党」絡みの話題に多く触れるようなことでありまして、興味深く見守っているのですが、昨日、3つの動画を視聴しまして(う~~ん・・・、ちょいと方向はマズイよなぁ・・・)と思い始めているのです。
いや、実はそれと並行して「参政党」さんの方も、何やら武田邦彦氏が百田尚樹氏との対談動画で、「神谷宗幣氏に騙されました、見る目がなかった」というような発言をしておりまして、参政党が今ガタガタになっているということも承知していたのです。
それに比して日本保守党さんの方は「大阪街宣」がとんでもない多くの人を集めたとかで、こちらはプラス方向での話題になっていたことも承知していたのです。
で、この2つの新興政党について、ちょいと私の感想を述べておきたく思いまして・・・。
まず私が昨日驚いたのが、何やら信頼できるきちんとした高名な学者2人(池内恵氏、篠田英朗氏)が、何やら日本保守党に対してマイナス方向の発言をしているとかで批判されているということだったのです。
どうもTwitter上でお二人が「悪口的な発言」をしたことがきっかけだとか。
それで熱心で真面目な保守党支持者の人たちがお二人に対して「余計なこと言うな!」的に攻撃し始めているという。
そしてまた驚いたのが、何やら飯山陽女史というイスラム研究者が池内恵氏を痛烈にディスっているということを知ったことだったのです。それは女史のYouTubeチャンネルを視聴して分かったのです。
(実は私は4、5年ほど前に飯山女史とお話しする機会がありまして、小一時間ほど芝のホテル内ロビーでお時間をとって頂いて懇談してきたことがあるのです。当時私が関わっていたシンクタンクの関係でしたが。いずれにしても当時私はまだ名前の売れていなかった時代の飯山女史の書いた書籍を読んで感心して高く評価していたのです)
どうも最近、有本香女史が飯山陽女史のことを高く買っているようでありまして、それでその関係でお仲間の一人になって日本保守党の立ち上げ関係者の一人として認識されているようなのです。
その飯山女史と池内氏との間に埋めがたい認識の齟齬と感情的わだかまりもあるようで、そこから始まった今回の相互批判のようなのです。(篠田氏は親池内氏と反イスラエルの立場から飯山女史と対立する構図)
それで話は「日本保守党」に戻るのですが、先ほど述べましたように、「保守党は飯山陽女史を買っている」という構図は明白なのでありまして、それに対して池内・篠田両氏は「飯山陽などというおかしなインフルエンサーを重要人物として内部に抱えている保守党はあかんやろ・・・」という認識なのです。なのでそこから「保守党、おかしい、ダメでしょ・・・」という方向性でこれを見るようになるという。
いやいや、よくある構図なのですが、私は「それは仕方ない流れですねぇ・・・」と思っているのです。(それはというのは、そういう流れになってしまうこと、双方の思惑が食い違ってしまっていること)
で、これについて若手の政治系ユーチューバーであるKAZUYA氏がなかなか的を射た発言をしておりまして、感心したのです。
それがこちらなのですが、
いやいや、まことにご指摘の通りだろうと思うのです。
そういうことで、結論としまして、日本保守党の行く末につきましては、「前途多難そのもの」という風に思っているのです。
悪くすれば「参政党」と同じような結末になるのでないかとさえ。
百田尚樹氏は小説家としは「偉才」でしょうし、文句のつけようがない「凄い書き手」でしょう。私も氏の才能とその作品を高く評価しているのです。そして意外にも「芸人」としてもすこぶる異彩を放つ大物といえましょう。最近ではご自身でも仰っているように「ユーチューバー」として大活躍しているのです。いずれにしても文筆業と動画配信の両方の面で世の中に大きな影響力をもつ「大インフルエンサー」であることは間違いないでしょう。
しかし、「政治」をプロデュースする、という面においてはどうかと言いますと、ちょっと違うのでないかと思わざるを得ないのです。
もちろん百田氏は「政治家」になるつもりはないですので、政治家としてどうか、ということではないのです。ですが「政治プロデューサー」になろうというのです、一介の「文士」でもなく、「評論家」でもなく、またユーチューバーとしての「インフルエンサー」でもないのです。
どうも百田氏は「敵を作りバトルを楽しむ」ことがお好きなようなのです。
橋下徹氏とのバトルでは「橋下徹研究」という本まで出しているのです。
いやいや、百田氏はそういうバトルをどこか楽しんでおられるようなフシも見えるのです。
しかしそれが百田氏個人の楽しみの範疇のことならノープロブレムなことなのでしょうが、政治をプロデュースし多くの人のリーダーの立場に立とうとするなら、それは決してプラスには作用しないでしょうと。
つまり、日本保守党は「理念」や「志」や「思想」の面では多くの人を惹きつけ、賛同を得るだけの価値ある、意義あるスタンスの下に立ち上げられているのですが、いかんせんリーダーが資質的に敵を作りやすい性格なのが大問題であるかという・・・。
つまり、多くの人を束ね、まとめ、組織を率いるという点で、百田氏はどうもそういう面では「向いていない」のでないかと思われるのです。
そういうことで、私は元々、「そもそも政党政治はもう耐用期限の過ぎたオワコンである」という立場ですので、誰であろうと「新党を立ち上げる」という試みには全然意味を見出していないのです。
ただ、百田尚樹氏の「熱い意気」、「高い志」には大いに感銘を受け、できればその試みが大きな成果を生むメデタイ方向に動いてくれればいいなと、そうは思っていたのです。で、「応援したい」と。
ですが、客観的に、クールにこれを眺めるなら、池田信夫氏や八幡和郎氏がどちらかというと「否定的な方向で眺めている」ことを、(そう思うのもまことにごもっともなことです・・・)としてお二人のご見解に同意するのです。
で、もう一つのファクターである飯山陽女史の件ですが、私は飯山女史の「イスラム研究」には大いにグッジョブを感じているのでして、私自身も勉強させてもらったのです。なので、これまで飯山女史にはプラスの方向で応援していたのですが、ただ今回の「パレ・イス紛争」についての見方では私は少しく女史と意見を異にしているのです。
その点では長谷川幸洋氏が何やらご自分のチャンネルで飯山女史を大いに高く評価していることに違和感を感じたのです。
(この中で長谷川氏が「篠田氏はちょっと・・・」と言い出したことには驚いたのです)
いやいや、それにしても、参政党がヘロヘロになりつつあるのを見るにつけ、また日本保守党があまりその前途を明るく展望できないのを感じるにつけ、ほんまに「政治というのは難しいことでありまするなぁ・・・」と思わざるを得ないのです。
百田氏と有本香女史の2人が中心になって立ち上げた日本保守党ですが、また、その輪には猫組長やら井川意高氏やら、河村市長やら、あるいは高須院長、飯山陽女史やら、著名人が強力サポーターとして入っているのです。
大阪の街宣にはどうもずいぶんの人出があったようです。
しかし、どうなのでしょうか、この先選挙が近づいたとき、そして候補者選定という時期になったとき、果たしてスムーズに事が運べばいいのですが、・・・。
そういうことで、ここ最近の「右系ネット言論界」は大混乱の模様になりつつあるなと・・・。
そして岸田政権についてですが、これについても別途、何やら思うところを書いておきたいと思っているのです。
ではでは。
【ご参考】
○飯山陽女史の動画
(う~~む、これはちょっと買えないなぁと・・・)
○若手の日本保守党サポーターの動画を貼ろうとしたのですが、何やら会員限定になっておりまして見れないという・・・
【日本保守党VS国際学者】またもや恥をかく…飯山陽に謎攻撃!突如保守党の話題!?百田尚樹のカウンターパンチが炸裂!!
https://www.youtube.com/watch?v=EiAW-a18e1k