防衛省という・・・
おはようございます。
今しがた、河野防衛大臣が市ヶ谷の防衛相で「離任式」を行っていたのを中継で視聴していたのです。
アベマテレビを付けましたら、何やら儀仗隊の前を歩く河野氏が出て来まして、テロップに「離任」の文字が見えましたので(あ~、なるほど、そういうことなのね・・・)と。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200917/k10012622611000.html
それで少しく見ていたのですが、私は少々感慨深いのです、この市ヶ谷の防衛省が。
といいますのも、私が関わっています小さなシンクタンクの理事会が毎月この防衛省近くのビルの一室で行われています関係上、私は毎月、この市ヶ谷の防衛省の正門を横目に見ながら理事会に出席しているのです。
防衛省は凄いのです。
私が初めて防衛省の全貌を眺めたとき、一種の衝撃を受けたものなのです。
と、いいますのも、違うのです、他の官庁と。
防衛省を除く全ての官庁は霞が関に集中してあるのです。
財務省、外務省、経産省、農水省、文科省、法務省、エトセトラ。
もちろん、そのどれもが「立派なビル」を構えておりまして、みなセキュリティーも万全でありまして、「さすが日本の行政の中枢部」という恰好で威容を見せているのです。
そういう霞が関の官庁街は若い時から知っていたのです。
そして(お~、凄いよね、日本の中枢部だよね・・・)としていつそこに行っても何らかの感慨をもっていたのです。
しかし、私はついぞ縁がなく、市ヶ谷にある「防衛省」には行ったこともなく、それゆえ、その威容についても知ることもなく長年いたのです。
ですが、10年ほど前でしょうか、ひょんな理由からその前の通りをクルマで通りかかり、(あれ?、なんだろこれ・・・)と思って注目して見れば、あ~、すぐにそれと分かったのです。
(う~~む・・・、凄いな!)
いやいやいや、霞が関の他の役所などとは、全然違うのです。
広い敷地に高いビルが3本そそり立ち、正面玄関も厳重なセキュリティーに守られ、言うなら確かにそこは「自衛隊の本拠地」であったのです。
いやいやいや、(あ~、そういうことだったのねのねのねん!)
どういうのでしょうか、財務省であれ経産省であれ何であれ、その「大臣」は確かにそのビルのきっと最上階の「大臣室」に入るのです。
ですがそれは単に「そのビルに入るだけ」なのです。
しかし防衛省はそうじゃないのです。
市ヶ谷の一角に、広い通りに面して何千坪の独自の敷地をもつ「広大な区画」を占有しているのです。
そもそも塀に囲まれて正面入り口は厳重な門扉に守られているのです。
そして入り口を入れば緩やかなスロープにかけて白い階段がずっとひらけて正面本部ビルに連なっているのです。
(う~~む、これはアメリカの国防総省、ペンタゴンにも劣らない凄い一角であるな!)と。
いや、元々からきっと「旧日本軍総本部」なのでしょう。
三島由紀夫が切腹して有名になったあの講堂も、敷地内にあるのです。
そういうことでありまして、「防衛省は他の省庁と決定的に違う」のであることが、視覚からして明瞭に思い知らされたのです。
(う~~む・・・、防衛大臣に就任するとは、そういうことなのであるか・・・)と。
つまり、その任は他の省庁に比べるべくもなく「圧倒的に重い」のであると。
そういう市ヶ谷の防衛省の敷地で、自衛隊の儀仗兵、儀仗隊が整列して河野氏を見送っていたのです。
あ~、なんという晴れがましい、なんという厳粛な一瞬なのでしょう。
さて、新任の防衛大臣は岸信夫氏であるとか。
なにやら安倍元首相の実弟であるとか・・・。
そうですか、そうですか・・・。
私にはまだ何とも評価、論評できるだけの知識を持ち合わせていませんですので、何も言えないのですが、とにかく、「頑張って下さい」とエールを送るのです。
三橋貴明氏などは、もう船出する前から「菅政権は早期に引きずりおろさなければならない!」として強烈な先制パンチを見舞っているのですが、もちろん、それが正解なのかもしれないのです。
しかし私はとりあえず菅新総理にも「頑張って下さい」とエールを送るところから始めようと思うのです。
期待に応えて頂けるものやら、(あ~、やっぱりね・・・)として期待を裏切ってくれるものやら、とにかく今少し注視して行くしかないだろうなと。
う~む・・・、
それにしても国防はやはり重要な任であると・・・。
そのことを安倍氏は分かっていたのであろうかと・・・。
というより、戦後の歴代首相はどれほど分かって「大臣を指名」していたのだろうかと。
あの稲田氏のような軽い女性に任せて良いものではないだろうにと。
防衛大臣は、財務大臣と同等、それ以上に重要な、いや、というより、「重い人物」が就任するべきポストであると、そう思うのです。
なぜならそれは「国家の強さと安全保障の象徴」なのですから。
いや、河野さん、お疲れ様でした。
ではでは。