JR山陽本線岩国ー下関を走る、瀬戸内色を復刻した115系3000番台N-04編成。 運行開始から8カ月以上が過ぎ、ピカピカだった塗装は落ち着いてきました。沿線風景に一層なじんでいる最近の様子をまとめました。

 

 

115系3000番台N-04編成の上り方先頭車クハ115-3104。瀬戸内色に戻った当初はピカピカだった車体や足回りも、現在は日常感が出てきました=新下関—幡生

 

 

 

瀬戸内色に戻ったN-04編成は 2023年10月14日から走り始めました。他の115系3000番台と共通運用ながら、現在もJR西日本公式サイト「JRおでかけネット」で毎月の運行情報が公開されています。

 

鉄道ファンとしてはありがたいことで、ダイヤの乱れや車両不具合などの時を除くと、瀬戸内色はこの運行情報どおりに走っています。

 

私の場合、N-04編成目的で沿線を訪れた時、これまで来なかったことがありません。

 

 

九州からの交直流電車415系1500番台(左)と並んで発車を待つ115系N-04編成=下関駅

 

 

 

瀬戸内色化から8カ月以上が経過した115系3000番台N-04編成の車体や足回りは、当初のピカピカ感はなくなりました。良い意味で落ち着いてきた感じで、80年代後半〜90年代前半の雰囲気に近づいたように思います。

 

特に遠くから眺めると時代とともに変わった細かい部分が気にならず、一層懐かしさを覚えるのではないでしょうか。

 

 

屋根上などの細部は異なっていますが、遠くから見たり足回りに影が出ると、90年代前半までの雰囲気に見えてきます=新下関—幡生

 

 

 

車内を見ると、瀬戸内色復刻をアピールした「懐鉄シリーズ第3弾」の統一広告は、現在は通常のものに戻されました。

 

個人的には日々の暮らしで瀬戸内色のN-04編成にはなかなか遭遇しませんが、乗った時に思うのは、駅ホームの乗客や踏切待ちの人の反応の差です。やはり通常の濃黄色編成とは違うように感じました(気のせいかもしれませんが…)。

 

 

通常の濃黄色の115系3000番台N-02編成(左)と並ぶN-04編成。改めて比べると、国鉄近郊形の顔には2色塗り分けか帯入りが似合うように感じます=新山口駅

 

 

 

駅や沿線を見ていると今でも、瀬戸内色の115系3000番台 N-04編成を撮影する人々をよく見かけます。

 

沿線には戸田ー富海など瀬戸内海の風光明媚(めいび)な名所もあります。運行情報が公開されキャッチしやすい間に、瀬戸内色の活躍シーンをいろいろ収めておきたいところです。

 

 

田園風景を行く瀬戸内色。なにげない日常感に懐かしさを覚えます=長府—新下関

 

 

 

※115系3000番台は以下の記事でもまとめています