山口県阿武町のJR山陰本線須佐ー宇田郷にある惣郷川橋梁(きょうりょう)は、端正な造形美と日本海に沈む夕日がカメラマンの人気を集めています。日没後の風景を走るキハ40形気動車を撮影しようと、5月下旬に訪れてみました。

 

 

日没後の山陰本線の名所・惣郷川橋梁を行くキハ40形

 

 

 

惣郷川橋梁は1932(昭和7年)に完成した全長189メートル、鉄筋コンクリート4柱ラーメンスラブ式の鉄道橋で、山陰本線最後の開通区間8.8キロに含まれています。背後に広がる日本海と組み合わせた鉄道風景は美しく、特に夕日が沈む時間帯は多くのカメラマンを魅了します。

 

惣郷川橋梁がある阿武町は山口県の北東部に位置し、観光とセットで訪れると萩市から国道191号で約40分、島根県津和野町からは国道315号などを経由して約50分かかります。

 

 

現地は海側を含めいろいろな場所から撮影できます

 

 

 

現地は列車の運転本数が少ないのがネックです。私が訪れた日は19時17分頃が日没で、良い時間帯を走る列車がありませんでした。今回は日没から20分近く後に通過する益田行き1574Dを撮影しました。

 

この日、SLやまぐち号撮影の帰路に写友と訪れると、20人くらいがスタンバイしていました。肉眼では周囲の状況を確認できる明るさがありましたが、私には思ったようには撮れませんでした。撮影設定を誤ったのが原因で、高感度に弱いカメラにとっても酷な条件だったようです。

 

 

 

惣郷川橋梁を19時35分頃通過するキハ40形の1574D。いろいろ失敗した写真ですが雰囲気だけはそれっぽく写っていました

 

 

 

日没後の惣郷川橋梁…夕闇が迫る中、シルエットになったベテラン気動車の姿は、夕日をバックに列車が走るシーンに劣らぬ魅力を感じました。ちょっと遠くても、また訪れたいものです。できれば、高感度に強いカメラをお供に…。