JR新山口駅から山口線を約2時間かけて走ってきた「SLやまぐち号」。終点・津和野駅(島根県津和野町)に13時07分に到着後、蒸気機関車は水や石炭の補充や点検が行われます。下り運用を終えて転車台で向きを変えるD51形200号機を見てみました。

 

 

転車台に乗るD51形200号機

 

 

 

津和野駅の転車台は駅から北へ約500メートル、かつては機関庫がありました。現在は観光スポットの「転車台広場」になっていて、SLやまぐち号を降りた乗客や、沿線で撮影を終えた鉄道ファンらが集まります。

 

自家用車で訪れる場合、多くの人が裏手にある空き地に駐車していますが、すぐ一杯になるようです。近くにある駅の駐車場も一時的に満車になることがあるようです。

 

 

客車の入換で津和野駅北の踏切付近に姿を見せるD51 200

 

 

 

SLやまぐち号は津和野駅に到着後、客車の入換が行われます。私が見学した日、D51 200は13時20分頃、まず駅北の踏切付近に姿を見せました。1番線に留置する客車を切り離した後転線して、同40分頃に転車台の前にやって来ました。

 

転車台に乗る前は職員が線路などをチェックし、D51 200はゆっくり進入。車体の長さに対して転車台はほとんど余裕がないようで、入念に位置確認が行われます。その後、転車台は反時計回りに約90度動かされ、デゴイチは5分でピットに入りました。

 

 

 

 

 

客車を切り離し転車台にやって来たD51 200。位置確認が行われた後、反時計回りに動きます

 

 

 

近年は列車の向きに関係なく走れる機関車、電車ばかりになり、転車台作業は珍しくなりました。この日も鉄道ファンのみならず家族連れらも見学し、思い思いに写真や動画に収めていました。

 

蒸気機関車の運行を支える舞台裏の一端が感じられる転車台見学。SLやまぐち号の乗車や撮影の締めくくりに訪れると、鉄道への理解や楽しみが一層深まることでしょう。

 

 

上り運用に備えてピットインしたD51 200。駅のホームで見るのとは違った味わいがあります。ここまで見学すると、津和野観光の時間が少し短くなるのが難点です…

 

 

 

 

※津和野までのSLやまぐち号追っかけ撮影は以下の記事にまとめています