JR新山口駅(山口市)は山陽新幹線、山陽本線、山口線、宇部線が発着し、写真を撮る鉄道ファンも多く見られます。2003年9月までは小郡駅の名称で、私も子どもの頃に訪れていました。今春に久しぶりに駅撮りをして、30年以上前のJR初期と比べてみました。2回に分けて紹介します。

 

 

◾️ローカル色が強まった山口線

 

山口線の列車が発着し、2024年5月3日から運転を再開するSLやまぐち号でもおなじみの1番線ホーム。かつては在来線改札口とつながった一番近い乗り場でした。

 

橋上駅舎化された現在は改札口から少し離れた形となり、ローカルの雰囲気が漂います。ホーム中央部分は南北自由通路などの設置により開放感は失われました。

 

 

1番線ホームから見た2番線に停車中のキハ181系特急「おき」=1987年

 

上写真とほぼ同じ位置から撮影したのキハ187系「スーパーおき」。線形は変わりませんが、橋上駅舎化や南北自由通路設置で開放感がなくなりました

 

 

 

現在の1番線ホームの先端部分には「SLひろば」が設けられ、やまぐち号の発車時はにぎわいます。奥にあった0番線は廃止されました。

 

 

かつて存在した0番線では車両展示なども行われました。写真は山口線での運行を控えて公開された一等展望車マイテ49 2=1987年

 

上写真とほぼ同じ位置から撮った現在の様子。0番線は大半が埋められ「SLひろば」の一部になっています

 

 

 

 

◾️懐かしさが残る山陽本線ホーム先端部

 

山陽本線の上り列車が発着する4・5番線ホームは、メイン部分がかさ上げされたほか、売店などの施設が撤去されました。一方で、ホーム先端部分は国鉄時代やJR初期の頃の雰囲気を残しています。

 

 

2・3番線ホームから見た山陽本線のホーム。かさ上げされていない先端部分は昔の小郡駅時代の風情が残っています

 

 

4番線に停車中の山陽本線の普通列車。写真の103系は約9カ月間活躍した後、広島地区に移りました=1993年

 

現在の4番線に停車中115系3000番台。撮影位置の3番線ホームには柵が設けられています

 

 

5番線に停車中のEF65 1136の配給列車=1991年

 

現在の5番線から発車する115系3000番台瀬戸内色の山陽本線普通列車。写真上部に見られる、北口と新幹線口を結ぶ連絡通路が変わらず残っているのが懐かしいです

 

 

 

※後編の山陽本線下りと宇部線のホームは以下の記事をご覧ください