第三セクター・甘木鉄道は、JR鹿児島本線基山駅(佐賀県基山町)と甘木駅(福岡県朝倉市)を結ぶ全長13.7㌔の路線。のんびりした沿線風景は人気を集めています。私も懐かしい雰囲気を求めて2月中旬に訪れ、終点・甘木駅付近の夕景を撮ってみました。

 

 

夕景の中を走る甘木鉄道のAR305。ちょうど太陽が線路のそばに沈もうとしていました=甘木ー高田にて

 

 

 

 

甘木鉄道は東西に走る路線のため、夕方は逆光になる区間が多いようです。甘木駅を18時前に出発した基山行きの列車も、夕景の中を一直線に走ります。

 

とても印象的な風景で、現地でお話ししたカメラマンさんはきれいに表現されていました。私もこの雰囲気を写真で伝える技術とセンスがあれば…とつくづく思います。

 

 

1枚目写真から10分後に甘木駅にやって来たAR302。光線状態はあっという間に変化していきました

 

 

 

 

甘木鉄道は、1986(昭和61)年4月1日に国鉄甘木線を引き継ぎ開業しました。駅や運行本数を増やし黒字化を実現させるなど「三セクの優等生」として、今回初めて訪れた私も、その名は中高生の頃から知っていました。

 

 

2枚目写真からさらに6分後、基山行きのAR301が発車する頃には光線状態はさらに変化。ローカル鉄道の雰囲気になりました

 

 

 

 

この日は3月23日にラストランを迎える「SL人吉」撮影の帰路、気分転換にちょっと立ち寄りました。

 

懐かしいローカル風景が残る甘木鉄道。ふだん国鉄〜JRの車両をメインに撮る私には新鮮で、ぜひ再訪したいと思う魅力がありました。

 

 

 

甘木駅は国鉄時代の駅舎が残っていました。甘木鉄道のAR300形は国鉄風の塗色の車両もいて、懐かしい風情を楽しめました