JR貨物門司機関区の電気機関車のうち、ED76 1016は故障のため長期にわたり構内に留置されています。ダイヤ改正直前の3月14日、JR鹿児島本線の車内から EF81 453と並んでいたところを見てみました。

 

 

JR門司駅を出た鹿児島本線の下り列車は、門司機関区の横を通り抜けます。ED76 1016は施設入り口に差しかかる手前にEF81 453と並んで置かれていました。

 

 

門司機関区の一角に留置されたED76 1016。現地付近で22年春に見た時とは位置が少し変わっていました。当時はパンタグラフを載せていましたが、その後撤去されたようです。一方で「門」の区名札は残っていました=鹿児島本線の車内から(動画からの切り出し)

 

 

 

ED76 1016は1979(昭和54)年9月20日に落成。書類上での同形最終機として知られています。運用中だった2019年8月に故障したようです。後継機EF510形300番台が一定数そろったこともあり、このまま引退になりそうです。

 

 

 

ED76 1016(左)と並んで置かれているEF81 453。こちらはパンタグラフが残っているものの区名札は外されています。除籍済みでしょうか。2エンド側のスカートがなくなっているのも確認できます

 

 

 

EF81 453は23年4月に故障し、その後運用離脱しました。同機は2エンド側スカートとテールライトの一部が外されています。詳細は分かりませんが、これら部品は同年7月の踏切事故で損傷した404号機の修復に使われたと言われています。

 

453号機は1992年製造の同形最終ロットの1両で若い印象でしたが、気づけばデビューから30年以上たっていました。

 

 

ED76 1016とEF81 453の近くには、運用入りを控えたEF510-304の姿も。この日に乗った鹿児島本線上り列車の車窓でも、同形が数両並んでいるのを確認できました

 

 

 

今回見た付近は昔から廃車された電気機関車が置かれていて、私の中では昭和末期に並んでいた関門専用機EF30形の姿が思い出されます。

 

今後ED76、EF81形の運用離脱がさらに増えると思われます。小倉方面に出かける時に毎度見る車窓ですが、また寂しい気持ちになりそうです。

 

 

【追記】

ED76 1016とEF81 453は除籍のもようです。