今も九州地区で活躍するJR貨物門司機関区のEF81形電気機関車。国鉄末期から2007年までは関門トンネル区間でも重連で運用されていました。山口県下関市のまちなかでも特に意識することなく見ることができました。

 

 

下関駅付近を走るステンレス車体のEF81 304と303重連の貨物列車。まちなかを歩いているときになにげなく撮った1枚=2004年

 

 

 

2000年代半ば頃までの関門区間ではEF81形は日常的で、重厚な4重連で回送される姿もよく見かけました。幡生操車場沿いにはコイン洗車場もあり、わざわざそこへ行って貨物列車を見ながら洗車したこともありました。

 

しかし当時の私は、子どもの頃から親しみ廃止のうわさが聞こえてきた九州ブルートレインの撮影を優先していて、当たり前に見られるEF81形にはほとんどカメラを向けていませんでした。

 

 

幡生操車場で休む、JR後に新造されたEF81 455(左)と従来のローズピンク色の400番台

 

 

 

今も関門間にEF81形が走っていたら休日のたびに沿線に出かけ、偶然遭遇した場合でもスマートフォンできちんと記録できたことでしょう。

 

その点では、今回掲載したまちなかで撮った写真は通りかがりに写しただけのものでしっかりした写真ではありませんが、歩行者目線の日常風景としては個人的に気に入っています。

 

 

関門間から撤退後も九州で頑張っていたEF81形ですが、今年に入って後継機EF510形300番台の量産車が登場しました。いよいよ最終章に入った「パーイチ」。むかし十分に追えなかった分、できる限り見届けたいと思っています。

 

 

(参考)九州鉄道記念館で展示されたEF81 303(右)とEF510-301=2022年

 

 

 

※303号機の全検は以下の記事で紹介しています