JR西日本下関総合車両所運用検修センターの電気機関車EF65PF形。現在配置されている10両の中で、国鉄時代から異動がない下関生え抜き機3両のうち、トワイライトエクスプレス色の1124号機と2カ月前に全般検査を受けた1126号機が10月26日、同センター内の洗浄線付近で並んでいました。

 

 

 

下関総合車両所運用検修センターの洗浄線と折り返し線で並ぶEF65 1124(右)と同1126。「トワ釜」は14日の徳山駅での展示後も下関に残っているようです

 

 

 

下関のEF65PF形には、①1979年に下関運転所に新製配置後、異動なし(1120、1124、1126号機)、②同年下関新製配置〜82年11月宮原機関区転属〜85年3月吹田機関区〜86年11月下関再配置(1128号機)、③79年宮原新製配置〜85年3月吹田転属〜86年11月下関(1130〜1135号機)の三つの経歴パターンがあります。

 

国鉄時代の機関区統廃合や分割民営化に伴う異動であり、JR東日本のEF65PF形(東京機関区〜新鶴見機関区〜田端運転所)と同様、東海道、山陽本線の旅客用という意味では実質的に動きのないグループですが、同一ロットで1両ずつの特徴が少ない下関のPF形の中では、「生え抜き」という看板もちょっとした「個性」になります。

 

 

1124号機には赤い旗が見られました。何らかの作業か検査をしていたようです(本稿公開後に気づきましたが、よく見ると地面がぬれているので普通に洗車していただけかもしれません)

 

 

 

この日は「ただ並んでいるだけ」でしたが、1124号機はいつもは山陽本線の列車内から見下ろせる奥の方にいるイメージで、洗浄線にいるのは何となく珍しいように感じました。保安装置ATS-Pを装備した同機はそのうち関西常駐機として下関を離れると思われ、塗色の異なる生え抜き機の並びは、PFファンにはちょっとうれしい光景でした。