JR西日本下関総合車両所運用検修センターの電気機関車EF65 1000番台(PF形)10両のうち、貫通扉上部の塗り分けを唯一保っていた1135号機が、10月初めまでに他の下関のPF形と同じクリーム1色に変わりました。

 

 

「特別なトワイライトエクスプレス」で活躍していたころのEF65 1135。当時は貫通扉の塗り分け維持はもちろん、テールライトもLED化されておらず、ブルートレイン時代と変わらぬ姿でした=2015年

 

 

 

よく見ないと気づかないEF65PF形の貫通扉の塗り分けですが、一度知ってしまうと結構気になります。1135号機は下関で唯一の正規塗装機としてひそかに人気でした。2022年6月に全般検査を終えて出場した際も塗り分けを保ったため、多くのPFファンが安心していました。

 

 

貫通扉上部の塗り分けを保っていたときの1135号機。わずかに青色があるのが正規塗装です

 

 

【参考】塗り分けを省略した貫通扉(写真は1126号機)

 

 

10月1日、通りがかりに何となく撮影した下関総合車両所運用検修センター。不鮮明な写真ですが拡大してみると、下り方が1エンドになっている左のEF65PF形が、貫通扉が1色塗りになった1135号機に見えました(車体の向きや運用状況なども踏まえて推測しましたが、確証が持てないため参考程度にお考えください)

 

 

 

今回、貫通扉自体を交換したのか、新たにクリーム1号を上塗りしたのか、またそれらの施工理由は私には分かりませんが、まさかこのタイミングで完全な「下関スタイル」に変わるとは思いませんでした。

 

 

個人的には遭遇率の低い1135号機ですが、下関エリアで真夜中、黙々と働く姿を見かけたこともあります=2020年

 

 

 

EF65 1135はその後、関西エリアに戻って活躍していますが、撮影された方の多くが貫通扉の変化に気づかれたようです(私も同機が下関を離れた後、皆さんの写真を拝見する中で知りました)。

 

下関のEF65PF形も来年で車齢45年。時代に合わせて姿を変えながら走り続けるのもまた魅力です。今後もファンの一人として、その立場で見守っていければと思います。

 

 

※まともな最新写真が掲載できず、失礼いたしました。

 

 

 

 

※1135号機など下関のEF65PF形の特徴は以下の記事にまとめています

 

 

 

※姉妹ブログでもブルトレけん引機のことを書いています