JR西日本広島地区で活躍する227系0番台のうち、下関総合車両所本所に入場していたS38編成が9月14日、本線試運転を行いました。新山口以西では営業運転を行わない同系を新下関周辺で見てみました。

 

 

山陽本線で本線試運転を行う227系S38編成=新下関—幡生

 

 

 

227系は2015年にデビューし、下関総合車両所広島支所は計106編成276両の陣容となっています。山口県内には新山口まで営業運転で入線しますが、同駅以西は検査に伴う入出場や試運転でしか見ることができません。

 

私はこの日、下関市内の商業施設へ買い物に訪れていましたが、雨がちょうど上がっていたので線路沿いまでウオーキングをして見送りました。227系は普段の115系と違ってとても静かに走り去っていきました。

 

 

 

昔の山陽本線は広島、岡山方面から下関まで直通する列車がありましたが、現在はなくなり、ほぼ岩国で分断されています。そのため、227系が姿を現して10年近くたちますが、私が下関かいわいで見るのはいつも試運転ばかりです。

 

 

2月に試運転を行っていた227系A03編成

 

 

下関総合車両所で公開された227系A07編成=2018年

 

 

 

227系が営業運転で新山口以西に入るのはいつになるのか…。私は山陽本線を時々利用しますが、着席したい乗客の立場で考えると、2〜3両編成の新型車よりも4両編成の旧型のままでいいかな…と考えてしまいます。一方で、経年劣化であまりきれいとは言えない115系3000番台の窓ガラスを考えると、227系の大きくてクリアな車窓がうらやましくもあります。

 

乗ることのできない227系の試運転を見ていると、いつも複雑な心境になります…。

 

 

 

 

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