JR下関駅の南側に広がる引き込み線。少し前になりますが立ち寄ってみると、レールを積載した工臨列車が入線していました。しかし、けん引する電気機関車の姿は見えません。強い逆光下、目を凝らして捜してみると、トワイライトエクスプレス専用色のEF65 1124が目の前にいました。

 

 

隠し絵のようになっていますが、よく見ると「トワ釜」1124号機がいます

 

 

見事に周囲と同化した1124号機。まるで生物の保護色です(笑)

 

 

関門トンネルに向かう415系1500番台に視線を移すと、1124号機はさらに埋没します

 

 

 

深緑色の車体の「トワイライトエクスプレス」は薄暗い山間部などで写真を撮ると、周囲に同化することがありました(私の腕が悪いせいもありますが…)。現在走っている豪華列車「トワイライトエクスプレス瑞風」も似たような傾向にあります。

 

 

真横から見なければ1124号機は貫通扉周囲の黄色部分が目立つため、そこまで埋没することはありません(写真は2016年の下関総合車両所一般公開)

 

 

 

鉄道車両は、列車の接近を知らせる「警戒色」として正面を塗り分ける例があります。例えば茶色の旧型国電クモハ42形は以前、一部が黄色に塗られていました。決まりや経緯は分かりませんが、日中もヘッドライトを点灯するようになり、最近は昔ほど考慮されていないのかもしれません。真っ黒い顔をした電車も各地で登場しています。

 

この日の1124号機は真横・逆光だったこともあり余計見えづらかったようですが、鉄道車両をしっかり視認できる警戒色の役割を改めて思いました。

 

 

 

 

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