東急田園都市線と大井町線が乗り入れる二子玉川駅(東京都世田谷区)。ホームの一部が多摩川などに架かる特徴のある駅で、いまから25年前の1997年当時はまだ「二子玉川園駅」の名称で、現在の姿に向けた改良工事が進んでいました。

 

 

当時の二子玉川園駅も現在と同じ2面4線のホームでしたが、発着番線は異なり、外側の1、4番線を大井町線が、内側の2、3番線を田園都市・新玉川線(渋谷ー二子玉川間の旧線名)がそれぞれ使っていました。

 

 

二子玉川園駅を出た下り長津田行き8500系。この頃は東急75周年のステッカーが貼られていました。現在は複々線になっていますが、当時は2番線から発車した田園都市線の電車が外側の1番線に合流する形で、自動放送が付いた車両では多摩川を渡るこの区間を通る際、「揺れますのでご注意ください」と注意喚起していました

 

 

多摩川上ですれ違う急行長津田行きの営団(現東京メトロ)8000系と水天宮前行き東急8500系。現在と線路配置が変わっているのが分かります

 

 

多摩川を渡ってきた水天宮前行き8500系。上りの田園都市線電車も3番線を発着するため、ポイントを右に渡って入線してきました

 

 

2番線に停車中の長津田行き2000系(現9020系)。改良工事中の二子玉川園駅は、改札口の位置が東口側になったり大井町線の停車位置が変わるなどして、なんとも落ち着かなかった記憶が残っています

 

 

97年秋の二子玉川園駅西口。改良工事中で「現場」感が漂っていました

 

 

西口は当時から人通りは多かったのですが、垢抜けない?東急ストアがあったり歩道に自転車が大量に置いてあったりと、四半世紀前はのんびりした雰囲気が残っていました

 

 

改札口から一番離れた上りホームから眺めた夕方の多摩川。満員電車、巨大なビル群…都会暮らしに息苦しさを感じたとき、ここはちょっとしたオアシスでした(ホーム幅が狭いので、朝のラッシュ時に降り立つ人は大変だったと思いますが…)

 

 

 

現在の二子玉川はテレビ等で見ましたが、駅や電車はもちろん、街も再開発されて随分と変わったようです。田舎暮らしが長くなった私は完全に「浦島太郎」状態ですが、いつか進化を遂げたニコタマを再訪してみたいものです。

 

 

 

 

※1990年代の東急については、以下にも関係記事があります