JR貨物のEH500形は2車体連結8動軸の交直流電気機関車です。82両が仙台総合鉄道部と門司機関区に配置され東北や九州北部エリアなどで活躍していますが、19年以降に3両が仙台から門司に移りました。

 

 

EH500形の全般検査は全て大宮車両所(さいたま市)で行われていて、門司所属機は貨物列車にぶら下がる形ではるばる回送されています。そんなことから、門司は遠く離れた出先機関のようにも感じます。

 

 

仙台から門司への転配属は保安装置が異なっていることもあり行われていませんでしたが、2019年になって65号機が門司に転属。その後も20年に73号機、21年に66号機と続き、現在これら3両はほかの門司所属機に加わり、関門トンネル区間と福岡貨物ターミナル駅までの運用を中心に活躍しています。

 

 

鹿児島本線の遠賀川ー海老津間を行くEH500-65。門司への初の転属機として注目された同機。私は細かい形態差には疎いのですが、門司生え抜き機とは異なる前面の白字ナンバーはよく目立ちます

 

 

関門トンネルを出て門司駅に進入するEH500-73。20年の転属時、他の門司所属機とエンド(機関車の向き)が逆向きで、21年春になって本州縦断数千キロに及ぶ方向転換が実施され話題となりました

 

 

幡生操車場で待機するEH500-66。3両の中では一番最後の21年にやって来ました。個人的にはなかなか遭遇しない機関車でしたが、今年8月にようやく出会えました。同機と73号機は側面のナンバーも白字で、私は識別ポイントにしています

 

 

 

門司のEH500形はよく見かける上、みんな同じに見えるので、国鉄電機を好む私は熱心に追いかける対象ではありませんでした。しかし詳しい方のブログ等で引っ越してきたこの3両の「物語」を知って以来、ちょっと気になる存在になっています。

 

 

日常見る鉄道シーンはいつでも狙えるという油断があり、これまでいろいろと撮り逃してきました。JRになって登場した車両も早いもので車齢が30年を超えてきました。このEH500形を含めて今後もう少しカメラを向けていこうと思います。

 

 

 

※姉妹ブログでは、国鉄末期〜JR初期を振り返っています