2006年夏、東京から一晩かけて東海道・山陽本線を山口県まで下ってきた寝台特急「富士・はやぶさ」。ブルトレ末期、それぞれ6両という短い編成ながら、併結区間では堂々12両が連なり、かろうじて往時の面影を残していました。
瀬戸内海の入り江に沿って走る戸田ー富海間の四郎谷で待っていたこの日、曇天だったせいか周囲は深い青色に染まり、少しだけ幻想的な雰囲気になりました。九州へ向かう青い流れ星が鉄路を去ってはや13年。晩年の姿にも懐かしさを覚えるようになりました。
早朝の四郎谷を行く「富士・はやぶさ」。編成が長くて後ろ3両が切れてしまいましたが、スハネフ15〜オロネ15(旧オロネ25)〜オハネ15(ソロ)の並びは記録できました