2025年4月に登場した東急9000系電車の赤帯復刻編成。1年が経過した今も3編成が大井町線で活躍を続け、懐かしさを届けています。遠く山口県で暮らす筆者も学生時代を中心によく乗った形式で、このほど友人の協力で「リモート再会」を果たしました。昔の思い出とともにつづってみました。
二子玉川駅を発車する9000系。スマートフォンの画面越しの「再会」でしたが、その場にいるような気持ちになりました(同駅の変貌ぶりには驚くばかりですが)。写真の9001Fは東横線利用時に当たるとうれしい編成でした=友人提供
9000系は1986年に登場したVVVFインバータ制御の通勤形電車で、その後20年以上にわたって東横線の主力形式の一つとして活躍。現在は引退が近づく中、大井町線で各駅停車として走っています。
デビューから39年を迎えた昨年、「長年にわたるご利用に感謝を伝えたい」(東急電鉄)と、トップナンバー編成の9001Fの先頭車両前面を懐かしい赤帯に変更。その後9015F、9013Fを加えた計3本が赤帯復刻編成となり、多くの鉄道ファンや沿線住民らに親しまれています。
筆者は約30年前に東急沿線に住んだ時期がありました。9000系は機能美を追求したような「顔」と初期GTO-VVVFインバータ制御の独特の音色がお気に入りで、選んで乗車していました。
2025年4月に所用で上京時、約20年ぶりに「再会」。前面の赤帯復刻が発表されたのはその直後とタイミングが合わず、この1年も訪れる機会が得られないままでした。
9000系の西武鉄道への譲渡が本格化する中、先日友人から「所用でニコタマ(田園都市線、大井町線が発着する二子玉川)に行く」とのメッセージがあり、「リモート再会」への協力をお願いしました。
二子玉川駅で並ぶ赤帯復刻編成の9015F(左)と通常編成の9014F。帯色の違いだけで印象がガラリと変わります。やはり東急=赤帯世代の筆者は、9015Fの姿に落ち着きを感じます
友人が二子玉川を訪れた日、9000系を調べてみると2編成が終日運行に入っていました。筆者は赤帯復刻編成が現れる時間を知らせ、仕事を片付けてスマートフォンの前に待機しました。
そして「その時」がやってきました。画面に9015F、9001Fの姿が次々に現れると、沿線で過ごした日々の思い出と重なり懐かしさでいっぱいになりました。
「リモート」と言っても写真を送ってもらう方法で、実際には1分ほどの時差がありました。しかし、鉄道ファンではない友人が撮った写真は自然体で、自分もその場にいるような気持ちになりました。
二子玉川駅に到着する9001F。昔は多摩川を眺めながら電車を待ったものです。以前この3番線には新玉川線、半蔵門線直通列車が入線していて、この1枚は兄弟車2000系(現9020系)のことを思い出しました
東急9000系は、新しい6020系への置き換えによる運用離脱が続いており、西武鉄道への譲渡が本格化しています。
最近の東急電鉄のことをよく知らず、今も国鉄形車両ばかりの地方で暮らす筆者にとって9000系はずっと「新しい車両」のままですが、今年でデビュー40年という事実には、本当に年月の経過を感じます。
赤帯復刻は、沿線住民にとっても懐かしい姿ではないかと思います。筆者も昨春の「再会」で9000系とお別れしたつもりでしたが、今回の「リモート」でもう一度大井町線を訪ねたい気持ちが強まりました。
※昨春の「再会」記事に続き私的な内容で書かせていただきました。ご覧いただきありがとうございました。
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